2022年上演

【2022年】大貫勇輔ありきの『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』

https://lasfloresrojas.com

あれ?ついこの前、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』をみたよね?と思ってしまったぐらい、かなり早かった再演。

なにせ、初演が2021年12月だから、ほんとうに1年も経っていない。

たったの9か月で再演されたミュージカルなんて、初めて見たかも。

さて今回は、東京での上演回数がなんと8回という少なさだったため、また自身のスケジュールがほかの予定で埋まっていたため、1回しか観劇ができなかった。

よって、Wキャスト等はすべてを網羅できず、観劇キャストの網羅性は以下の通りとなった。

ユリアは、平原綾香で観劇、
ジュウザは、伊礼彼方で観劇、
シンは、植原卓也で観劇、
ラオウは、 福井晶一で観劇
リンは、山﨑玲奈で観劇

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~

会場

Bunkamuraオーチャードホール

観劇日

2022/09/25(Sun)ソワレ 初日

大貫勇輔ありきの作品

今回も大貫勇輔のケンシロウが、とにかく美しかった。

原作が漫画のこの作品をミュージカルにしたきっかけなど詳しいことはわからないが、おそらくは大貫勇輔ありきで作られたのではないかと推測している。

原作は、子供のころテレビで「アーータタタタ!」とやっているのをチラ見したことはあるが、ストーリーや登場人物の人間関係など詳しくは知らない。

だからこそ、ダンスで表現された武術を純粋に楽しむ、ということに集中できたともいえる。

このケンシロウというのは、武術にたけているが同時に情にもろい、つまり優しいという設定。

しなやかな筋力を持った生粋のダンサーで、優し気な顔立ちをもった大貫勇輔だからこそできる役なのだと思う。

逆に、他のダンサーがこの役をやるとしたら、いったい誰になるんだろう?

ちょっと想像がつかない。

森山未来とか、東山義久とか?

うーん、それだとちょっとコワモテか。。。。

若い才能に鳥肌が立つ

今回は、リン役の山﨑玲奈、マミヤ役の清水美依紗が完全なる初見。

前回の時は、バット役の渡邉蒼に「なんてすごい若手が出てきたんだ!」と驚かされたが、今回また、新しい才能を発見。

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このような若い才能に出会えると、本当にうれしい。

山﨑玲奈

山﨑玲奈は2021年12月公演でもリン役だったが、私は前回はWキャストの近藤華のほうで見てしまっていたので、山﨑玲奈は見ていなかった。

すごかった。。。
前回も見ておくんだった。。。

2007年1月生まれの15歳。

まっすぐで透き通っているが、同時に力強さを感じさせる声。

幕間の客席からも、この若い女優と同年代の少女とその母親らしき女性が、「すごい歌うまかったね」と感嘆している声が聞こえてきた。

歌のすごさにも圧倒されたのだけれど、この若い女優、目がいい、すごくいい。

これは、将来が楽しみすぎる。

もちろん、これからどんどん変化していくだろうから、15歳の「いま」のパフォーマンスが見れたのも幸運だった。

舞台は一期一会、消えていくものとの出会い、かな、と心底感じる。

清水美依紗

この人の肩書は、現在のところ「歌手」なんだろうか?

今回がミュージカル初舞台、ということだったが、小柄で愛らしいマミヤだった。

少しスモーキーさが見える声質で、音の真ん中になにか芯が刺さっていそうな安定感。

戦争・暴力サバイバーであるマミヤは、演じるの難しそうだな、と思うのだが、演技力も非常に高かった。

やっぱり都会的な二枚目が似合う伊礼彼方

この前まで、サイゴンやバンコクで下衆な商売やってたはずなのに(『ミスサイゴン』のエンジニア役のこと)、いつの間にか武術家に、という感じ。

もちろんエンジニアもとてもよかった、それは否定はしない。

だけれど、個人的には、伊礼彼方は二枚目、それも少し軽くて洒脱な二枚目が本当に似合うと思う。

私的に、腹落ちする、しっくりくる、納得する。

ラオウとの戦いのシーンで、後半は上半身裸になるのだが、ムキムキに鍛えすぎていない細い筋肉の乗った白い肌が、またいい感じなのである。

戦闘のさなか、皮膚が部分的にほんのり赤くなるのも素敵。

鍛えた美しさもあるのだが、鍛えすぎてない美しさってのもあるのよ、と思う。(なんだそりゃ!とツッコミを入れられそう)

ちなみに前回2021年12月は、ジュウザ役とレイ役が入れ替わりだったので、両バージョン見たが、伊礼彼方には、レイよりもジュウザのほうがピッタリくる。

だから、今回はジュウザ役なんだろう。

レイの描かれ方が少し変わった?!

前述したように、前回が2021年12月と記憶に新しいので、演出の違いにもすぐに気づけた。

レイの描かれ方がちょっと変わっている。

具体的にはシーンが増えていて(女のふりして敵を欺くシーンは今回が初では?)、レイがいかにして復讐の鬼と化したか?が観客に分かりやすくなっていたように思う。

今回のレイは三浦涼介がシングルキャスト。

もともと人間臭くない不思議な魅力の役者だが、今回も復讐の鬼である間は感情がほぼなさそうなサイボーグ、でも後半、死を覚悟してから少し雰囲気を変えてきたのもよかった。

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姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

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作品情報

キャストなど

キャスト

ケンシロウ: 大貫勇輔
ユリア:平原綾香/May’n(Wキャスト)
トキ:小西遼生
ジュウザ:伊礼彼方/上川一哉(Wキャスト)
シン:植原卓也/上田堪大(Wキャスト)
マミヤ:清水美依紗
トウ/トヨ:AKANE LIV
リュウケン他:宮川 浩
レイ:三浦涼介
ラオウ: 福井晶一/永井 大(Wキャスト)

バット: 渡邉 蒼
リン:山﨑玲奈/桑原愛佳(Wキャスト)

リハク他:中山 昇
ダグル他:宮河愛一郎
青年ラオウ他:一色洋平
青年トキ他:百名ヒロキ
フドウ他:澄人
ミスミ他:齋藤桐人
岩瀬光世
輝生かなで
坂口杏奈
LEI’OH
小板奈央美
柴田実奈
島田惇平
野間理孔
森内翔大
熊野義貴(スウィング兼)

邵 治军(シャオ・ジイジュン)
黄 凱(ホワン・カイ)
陳 健国 (チェン・ジェングゥオ)
蔡 晓强 (ツアイ・シャオチャン)
李 悦  (リ・ユエ)
王 思蒙 (ワン・スメン)

演出・音楽・振付等

原作:漫画「北斗の拳」(原作・武論尊、漫画・原哲夫)

音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:石丸さち子
翻案・脚本:高橋亜子
振付:辻本知彦、顔安(ヤン・アン)
協力:株式会社コアミックス

衣裳:前田文子、竹田団吾
ヘアメイク:馮 啓孝
追加音楽:ジェイク・ワイルドホーン
アクション:渥美 博
映像:上田大樹、大鹿奈穂
フライング:松藤和広
歌唱指導:林アキラ
稽古ピアノ:中野裕子
演出助手:菅田恵子、矢本翼子
舞台監督:広瀬泰久

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