2022年上演

【2022年】ルートヴィッヒとワーグナーの物語『スワンキング』

2022-swanking

https://lasfloresrojas.com

実はこの作品、主演の方を存じ上げなかったので観劇対象に入っていなかったのだが、たまたまチケットが手に入ることになり、それで観ることにした。

結論から言うと、観て良かった。

美しいものを愛した王様(そして謎の変死)と、スキャンダラスな作曲家の話・・・・、かなり好みのタイプの作品だった。

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

スワンキング

会場

東京国際フォーラム ホールC

観劇日

2022/6/13(Mon)ソワレ

ヨーロッパの王室とお抱え音楽家の物語というだけでテンションアゲアゲ

私は、ヨーロッパの王室ものが、とても好きなのである。

絶対に前世はヨーロッパの王家ゆかりの人間だったに違いないと勝手に信じているぐらい、ヨーロッパの王家や、それを取り巻く芸術家たちの物語は好き。

しかも、主人公はあのノイシュヴァンシュタインを作り、最後は湖で謎の変死をしているルートヴィッヒ2世。

いやぁ、もう、ストーリーだけで期待が膨らむ、膨らむ。

今回初見だったルートヴィッヒ2世役の橋本良亮は、この役の為に体を絞ったとかで、そのせいか白の衣装を着ると、まさしくスワンキング。

王が美しくないとこの物語は成立しないので、ヴィジュアルとしては最高だっただろう。

ただ、歌は惜しかった。

プレッシャーもあっただろうけれど、もうちょっと聴かせる歌だとよかったかな。

別所哲也のワーグナーは、ちょっと気難しくて、傲慢でスキャンダラス。

すべてが自然すぎて、なんだか感想もかけないぐらい。(笑)

それぐらい良かった。

コージマ役の梅田彩佳は、前回「銀河鉄道999 The Musical」のクレア役に続いて、見るのは今回が2度目。

よく伸びる声と、コージマの気の強さをよく表現していた点がとてもよかった。

平然とワーグナーと浮気する妻としての冷淡さと、ワーグナーを支援するため難しいプロジェクトも切り盛りする敏腕プロデューサーとしての気丈さ、いずれもよく表現できていた。

おそらく、本人もとっても気の強い方なんじゃないかと、声を聴いて思った。

よく伸びるうえに、すごく力強いからだ。

苦悩するハンス(渡辺大輔)

いやぁ、今回も渡辺大輔がよかった。

この人、長身でイケメンでありながら、センターというよりはいぶし銀的存在なのである。

このハンスっていう役は、とても難しい役どころだ。

なぜならばハンスは、フランツリストの娘コージマを妻にするが、その妻はワーグナーと不倫、そしてそのワーグナーが作曲した曲の指揮をとり続けるという、「どんな罰ゲームだよ!」という役どころだからだ。

そんな複雑で表現が難しい役どころを、難なく演じ切っている。。

静かに耐えている、静かに苦悩する、というのを舞台で表現するって、すごいことだよね。

死神と対話しないエリザベート

この物語には、あのシシィ(オーストリア皇后エリザベート)が登場する。

ミュージカルファンにとってシシィといったら、『エリザベート』のシシィで、死神トートに一目ぼれされ、生きているうちは死神から「俺んとこ来ない?」とナンパされ続けるシシィだが、ここでは違う。

ルートヴィッヒ2世が憧れていた従妹として登場してくるのだ。

エリザベートを演じたのは、夢咲ねね。

出番は多くないものの、清楚で品のあるたたずまいが、じわじわ印象に残った。

個性豊かなキャストたち

以前から気になる存在だったのが、彩橋みゆ。

今回は、ワーグナーの妻ミンナとしても登場し、ソロで歌うシーンもあった。

「歌うまいっ!」

いや、もちろん、一定レベル以上であろうことはわかっていたが、ここまで聴かせるのは演技力が伴っているからこそ。

アンサンブルにここまでうまい人がいるというのも非常に贅沢なこと。

テレーゼ役の藤田奈那は、その容姿や歌声から「元宝塚の娘役さん?」と思ったのだが、調べてみたら、なんとAKB48出身、アイドル出身だった。

ミュージカルとして違和感のない歌い方だったので、まったくアイドル出身とは思わなかった。

びっくりである。

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運営者情報

姉本トモコ 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 観劇する対象は、主にミュー ...

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作品情報

キャストなど

キャスト

ルートヴィヒ二世:橋本良亮(A.B.C-Z)
リヒャルト・ワーグナー:別所哲也
コージマ:梅田彩佳
ハンス・フォン・ビューロー:渡辺大輔
オットー:今江大地(関西ジャニーズJr.)
ヨハン・ルッツ:牧田哲也
エリザベート:夢咲ねね

ルドヴィカ:河合篤子(初風緑が降板のため)
プフォルテン:中井智彦
テレーゼ:藤田奈那
ルイポルト:天宮良

朝隈濯朗、彩橋みゆ、荒田至法、大音智海、加賀谷真聡、島田彩、後藤晋彦、俵和也、堤梨菜、安福毅、山田裕美子
(※ポスター等には島田彩さんの名前はないが、そおらく河合篤子さんが、ガイチ(初風緑)さんの代役になったので、あとからアサインされたのだと思われる)

演出・音楽・振付等

脚本/詞/演出:G2
音楽:荻野清子

最終更新日 2022年6月14日

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