2022年上演

【2022年】東京育ちにはなじみがなかったメリーさんの話『横浜ローザ』

※当ページのリンクには広告が含まれています。
2022-yokohama

https://lasfloresrojas.com

5月の良く晴れた日に、久々に横浜に来た。

KAAT神奈川芸術劇場は、よい劇場だと思うのだが、東京の東側に住んでいると、少し遠いため、観劇にプラスアルファをつけてじゃないと、なかなか来れない。

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

五大路子ひとり芝居 横浜ローザ 赤い靴の娼婦の伝説

会場

KAAT神奈川芸術劇場

観劇日

2022/5/14(Sat)マチネ

そもそもなぜこの演目を見たのか?!

ひょんなことからこの演目のことを知り、猛烈に見たくなった、という経緯がある。

それは、ミュージカル「メリー・ポピンズ」の興奮も冷めやらぬころ、「そうだ!映画のメリー・ポピンズも見ておこう!」と、自分が加入しているU-NEXTで検索をしたことから始まる。

もちろん、ジュリー・アンドリュース主演の有名な映画「メリー・ポピンズ」も検索で見つかる。

しかし、「メリー」というキーワードでは「ヨコハマメリー」というドキュメンタリ映画も検索結果に出てきたのだ。

しかも、「老婆となっても横浜の街に立ち続けた伝説の娼婦・ハマのメリーさんの半生を追う」とあるじゃないか。

猛烈に好奇心が刺激された。

こうしてジュリー・アンドリュースそっちのけで、「ヨコハマメリー」を食い入るように見た。

平成になってもなお、戦後の娼婦が、娼婦のまま存在していたって?

それも、東京から程よく近い横浜に?

自分が何も知らなかったことに衝撃を受けた。

このドキュメンタリは2005年に制作されたもので、当のメリーさんはその年に岡山の老人ホームでお亡くなりになった、という。

1995年に、メリーさんは横浜を去って、実家のある岡山の老人ホームで暮らしていたのだ。

そのドキュメンタリを見終わった後も、彼女はいったいなぜ街頭に立ち続けたんだろう?といつまでたっても疑問がやむことはなく、インターネットでメリーさんのことを検索し続けた。

そんなおり、五大路子という女優が、ライフワークのようにしてメリーさんを演じ続けている、ということを知った。

しかも一人芝居で、である。

これは、観に行かなきゃ、と、わずかに残っていた一番後ろの席のチケットを確保したのである。

モンペ姿の若い女性から白塗りの老婆まで

KAAT神奈川芸術劇場大スタジオは、程よく小さい。

よって、一番後ろの列の席からも舞台はよく見える。

舞台には簡単な装置と、五大路子、それと、時々フルート演奏の女性が登場してくる。

五大路子は、モンペ姿の若い女性から、原色の服を着たパンパン(戦後の米兵相手の街娼)、そして、年老いて白塗りになった老婆まで演じた。

ローザ(メリーさん)が誰かと話すときは、五大路子が「その誰か」のセリフもしゃべった。

舞台上で、五大路子は白いドーランを顔に塗った。

真っ黒な太いアイラインも舞台上で引いた。

令和の現代に見ると、これはこれでアバンギャルドな尖ったメイクとファッションだね、という印象だが、当時(平成)の横浜の人たちはどのように見ていたんだろうか?

休憩なしの80分。

食い入るように見ていたらあっという間だった。

客層はわりと内輪っぽい雰囲気

劇場に行く楽しみの一つに、観客をウオッチすること、というのもある。

今回はどのような客層なのだろう?と興味津々だった。

終演後のトークショーで、五大路子が「大学生のグループが入っている」と言っていた。

同じゼミの学生が、勉学のために来ているのだと言う。

おそらく歴史や風俗を学んでいる学生なのだろう。

また、それほど広くないロビーの中で、あいさつを交わしたり話している客が多かったので、割と「うちわ」の観客が多いのかもしれない、という印象を持った。

私が書いています
運営者情報

姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

続きを見る

作品情報

キャストなど

キャスト

五大路子

演出・音楽・振付等

企画・出演:五大路子
作:杉山義法
演出:西川信廣
スペシャルゲスト:杉山葉子(フルート)

最終更新日 2022年5月18日

-2022年上演