2022年は台風当たり年?
とにかく台風で雨に濡れたり、交通機関が心配だったり、ということが相次いでいる。
モダン・ミリー観劇日も、日比谷駅からシアタークリエに徒歩で行くほんのちょっとの間に、豪雨のためパンツの裾がずぶ濡れに。
さすがに裾が濡れたパンツで観劇するには嫌だったので、急遽日比谷シャンテでパンツを新調して観劇にのぞむことにした。
Contents
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
モダンミリー
会場
シアタークリエ
観劇日
2022/09/24(Sat)ソワレ
モダン・ミリーは1967年の映画、そして2002年ブロードウェイ初演
さて、さて、この作品、前知識がなかったので、観劇前に少し情報収集。
1967年にジョージ・ロイ・ヒル監督が、ジュリー・アンドリュース主演で撮った映画が最初らしい。
ただ、舞台は1920年代のニューヨークという設定。
すでにこの時点で、かなり古い時代を舞台にして描かれていることがわかる。
1920年代といえば、第一次世界大戦が終わったあとの時代。。。
ミリーのように、古い価値観から脱却して、新しい生き方を目指そう、そう思う人も多かったということなんだろうか。
ちなみにこの映画は、アカデミー賞やら、ゴールデングローブ賞を受賞している。
そして、2002年ブロードウェイでミュージカルとして上演されている。
とにかく気楽で楽しい
現実問題、第一次世界大戦が終わった直後ぐらいの時代に、田舎からNYに出てきた女の子が、ホイホイと玉の輿になんて乗れるわけないじゃん、と、冷静な大人なら思ってしまうのだが、そういう無粋なツッコミはなしにして、頭をからっぽにして楽しむのが良い作品。
ミュージカルナンバーは楽しいし、役者たちのいちいち大げさなオーバーリアクションが滑稽で笑える。
見終わった後は、大雨のせいでずぶ濡れになったことも忘れて、前向きで明るい気分になれたから、この作品のパワーは相当強い。
相変わらず声がかすれたりして喉が安定しない印象だけれど、やっぱり手足の長い朝夏まなとは非常に舞台映えするし、見ているだけで元気が出てくる。
実咲凜音はどの角度から見ても安定して美しい。
ほんのちょっと彼女の得意なバレエシーンも見れたので良かった。
ジミー役の中河内雅貴が、ダンサーとして踊っている姿は実は初めて見たかもしれない。
Wikipediaで確認したところ、特技に「クラシックバレエ、ダンス」とあったが、これまで、私の中では彼は『ビリー・エリオット』のお兄ちゃん役とか、最近だと『アリージャンス』(2021年3月)で出兵しなかった日系アメリカ人の役をやっていたという記憶しかなく、ガチで踊っているのを見たことがなかったのだ。
こんなに踊れるなら、これまでももっとがっつり踊る役に当たればよかったのに。。。。
保坂知寿は、おそらく体型はかなり絞っているはず・・・だと思うが、肉布団をいれていたのかな?おっぱいの位置も10センチぐらい下がったふくよかなマダム姿で登場。
白髪もサマになっていてかっこよかった。
タップのナンバーがあるのが特徴
もう一つ、この作品の特徴として、タップダンスのナンバーがそこかしこにちりばめられている。
客席にじっと座っていても、テンションあげあげになるのは、このタップのリズムも一役買っているように思えた。
高級スーツが似合う男・廣瀬友祐
いや、まいった、カッコいい、カッコよすぎる。
廣瀬友祐、高級スーツがサマになりすぎている。
本物の実業家だったら、さぞかし成功したであろう。(ただし欧米で。日本では伊達男はなんとなく足を引っ張られているような印象があるから。あくまでも私の主観だけれど。)
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この作品の魅力は、そんな伊達男トレヴァーが、ドロシーに一目ぼれすると声高らかに歌い始めたり、舞い上がる恋心を表現するときにはいちいち舞台上で大きなジャンプをすること。
素晴らしくばかばかしくて素敵。
ミュージカルの醍醐味はこんなところにある。
汚れ役の一路真輝が新鮮
そもそも、この作品のあらすじ自体を全く知らないで観たので、一路真輝が汚れ役だったことに軽い衝撃を受けた。
なんか、だいぶイメージ変えたな。。。
そんな感じだった。
しかも香港人という設定で「グリンチー(Green tea)のむ?」とか変な訛りでしゃべっているし、かつてのあのエリザベート様が、下衆なおばちゃんを演じている、という衝撃はすごかった。
もちろん良い意味で。
モダンミリー!!!ありがとうございました😊
そしてお兄ちゃんおかえりぃぃ🥺
あっと言う間に東京おわっちゃいそうじゃない?😂
今日は一路さんから手書きのメッセージとプレゼントいただいてめちゃくちゃハッピーでしたん🥺 pic.twitter.com/lnaPkyaMSG— 小野健斗 (@kento_leo9) September 21, 2022
コメディなので、もちろん顔芸もある。
あのお上品な一路真輝が、舞台上で変顔をするんである。
これを衝撃と言わずなんという?
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
ミリー・ディルモント:朝夏まなと
ジミー・スミス:中河内雅貴
ミス・ドロシー・ブラウン:実咲凜音
トレヴァー・グレイドン:廣瀬友祐
マジー・ヴァン・ホスミア:保坂知寿
ミセス・ミアーズ:一路真輝
ミス・フラナリー:入絵加奈子
バン・フー:安倍康律
チン・ホー:小野健斗
工藤広夢、砂塚健斗、高木裕和、堀部佑介、丸山泰右、大月さゆ、小林由佳、島田 彩、髙橋千佳、花岡麻里名、吉田萌美
演出・音楽・振付等
脚本:リチャード・モリスディック・スキャンラン
新音楽:ジニーン・テソーリ
新歌詞:ディック・スキャンラン
原作 / ユニバーサル・ピクチャーズ同名映画脚本:リチャード・モリス
演出 / 翻訳:小林 香
訳詞:竜 真知子
振付:木下菜津子,RON×II,松田尚子
音楽監督:大嵜慶子
美術:松井るみ
照明:高見和義,島田美希
音響:山本浩一
衣裳:中村秋美
ヘアメイク:伊藤こず恵
歌唱指導:高城奈月子,吉田華奈
音楽監督補/ピアノ・コンダクター/稽古ピアノ:亜久里夏代
オーケストラ:東宝ミュージックダット・ミュージック
演出助手:福原麻衣
舞台監督:松井啓悟
制作助手:柴原一公
プロデューサー:田中利尚,渡邊 隆
宣伝美術:榎本太郎
宣伝写真:森﨑恵美子
宣伝写真:森﨑恵美子