とうとう石丸幹二の『ジキルとハイド』が最後だというのと、新たに柿澤勇人がキャスティングされた話題の作品。
なお、今回の観劇数は2回。
ダブルキャストの観劇状況は以下の通り。
ヘンリー・ジキル/エドワード・ ハイド:石丸幹二、柿澤勇人をコンプリート
ルーシー・ハリス:笹本玲奈で観劇
エマ・カルー:Dream Ami、桜井玲香をコンプリート
ジョン・アターソン:石井一孝、上川一哉をコンプリート
本当は真彩希帆のルーシーも見たかったのだが、チケットが思うように入手できず断念!いやぁ、見たかった。
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『ジキルとハイド』
会場
東京国際フォーラムC
観劇日
2023/3/15(Wed) マチネ
2023/3/26(Sun) マチネ
ジキル&ハイド
ハリーポッターと掛け持ちのせいなのか、ジキル博士ちょっとお疲れかしら?という気がした石丸幹二のジキル。
しかし、そんな心配もよそに、これまで通りの素晴らしいジキル&ハイドであった。
やはり一番好きなのは、2幕最後の1つのナンバーの中で、ジキルになったりハイドになったり交互に歌うところ。
石丸節ここに健在、今日も絶好調、という感じだった。
また、柿澤勇人の新しいジキルにもブラボー!
少し高音が辛そう?と思えるところはあったものの、ずいぶん歌い方も変わっているように思えた。
少しずつ狂っていくジキル博士の狂気も見事で、世代交代、引継ぎ成功!といった感じだった。
ルーシーとエマ
笹本玲奈がきれいなのは知っていたけれど、ルーシー役は彼女の美貌を一層際立たせた感じがした。
露出の高い衣装を身に着けても、まったくいやらしさはなく、むしろ無垢な感じが強調されるルーシー。
ちなみに笹本ルーシ×桜井エマの登場シーンでは、思わず「ビジュアル最強だろう!」と唸り声をあげそうになったぐらいだ。
笹本玲奈のルーシーは、娼婦だけれど、全くスレてない無垢な少女。
本当に可憐でかわいかった。
桜井玲香のエマは想像以上だった。
美しいは正義!といわんばかりの美貌と、繊細な楽器のような声。
ジキル博士への深い愛情を感じる、なんだかとても懐の深いエマだったのも非常に良かった。
また今回初見だったのが、Dream Ami。
この方のキャリアはJ-POPなのかしら?
繊細で透明感のある美しい歌声だった。
一つ一つの音を丁寧に拾って語りかけるいじらしくて可愛いエマだった。
この二人の異なるエマ、桜井玲香がピリッとしたクリアカラーなら、Dream Amはやわらかいパステルカラーという感じ。
この感覚の違い、伝わるだろうか?
アターソン
まったく違うタイプのアターソンで、これまた面白かった。
まず実年齢違いすぎなのだが、もはや石井一孝が、年齢不詳でミステリアス。
最後、ハイドになったジキルを、アターソンが射殺するシーン、2023/3/15マチネ(アターソン:上川一哉)と、2023/3/26マチネ(アターソン:石井一孝)で、ピストルの引き金を引くタイミングが異なっていたように思うのだけれど、途中で演出が変わったんだろうか?それとも、アターソンによって引き金を引くタイミングが異なるんだろうか?
ちょっとそこだけ気になった。
そのほか
宮川 浩と川口竜也は、悪役をやらせるととことんハマる。(笑)
彩橋みゆは髪を結いあげているより、下ろしているときのほうが綺麗。
唯一、酒場のシーンで娼婦に扮している時だけ髪を下ろしていたかな?舞台かみて奥で、客が彼女に大胆に触れ始めたら、一度その客を突き飛ばして、「金寄こせ」と手を出すシーンが、一瞬なんだけれど素敵で印象に残ってる。
-
運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
続きを見る
作品情報
キャストなど
キャスト
ヘンリー・ジキル/エドワード・ ハイド(Wキャスト):石丸幹二、柿澤勇人
ルーシー・ハリス(Wキャスト):笹本玲奈、真彩希帆
エマ・カルー(Wキャスト):Dream Ami、桜井玲香
ジョン・アターソン(Wキャスト)石井一孝、上川一哉
サイモン・ストライド:畠中 洋
執事 プール:佐藤 誓
ダンヴァース ・カルー 卿:栗原英雄
宮川 浩、川口竜也、伊藤俊彦、松之木天辺、塩田朋子
麻田キョウヤ、岡 施孜、上條 駿、川島大典
彩橋みゆ、真記子、町屋美咲、松永トモカ、三木麻衣子、玲実くれあ(五十音順)
スウィング:川口大地、舩山智香子
演出・音楽・振付等
原作:R.L.スティーヴンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也
上演台本・詞:髙平哲郎
音楽監督:甲斐正人
美術:大田 創
照明:高見和義
衣裳:小峰リリー
ヘアメイク:林 みゆき
声楽指導:ちあきしん
振付:広崎うらん
殺陣:渥美 博
音響:山本浩一
指揮:塩田明弘、田尻真高
演出助手:郷田拓実、小川美也子
舞台監督:中村貴彦
プロデューサー:今村眞治(東宝)、鵜野悠大郎(ホリプロ)