2022年上演

【2022年】その魔法は本当にある気がする『メリー・ポピンズ』

2022-marypoppins

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メリー・ポピンズは子供向けエンターテイメントと思われがちだが、実のところ大人のファンタジーなんじゃないか、と思っている。

なぜならば、この物語の中で、魔法で救われたのは「大人」だから。

さて、そのメリー・ポピンズ、2022年は新キャストとして笹本玲奈が登板。

濱田めぐみは、2018年に続き続投ということで、両者の違いなどもみておきたい!と観劇してきた。

なお今回の観劇数は2回だったため、ダブルキャストの観劇状態は以下の通り。

メリー・ポピンズ:濱田めぐみ、笹本玲奈の両方を観劇
バート:大貫勇輔、小野田龍之介の両方を観劇
ジョージ・バンクス:駒田 一、山路和弘の両方を観劇
フィニフレッド・バンクス:木村花代で観劇
ミス・アンドリュー:島田歌穂、鈴木ほのかの両方を観劇
ブーム提督:ブラザートムで観劇
ミセス・ブリル:浦嶋りんこで観劇
ロバートソン・アイ:内藤大希で観劇

マイケル・バンクス:高橋輝、井伊巧で観劇
ジェーン・バンクス:深町ようこ、西光里咲で観劇

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

メリー・ポピンズ

会場

東急シアターオーブ

観劇日

2022/4/2(Sat)マチネ
2022/4/9(Sat)ソワレ

やっぱり濱田めぐみには品行方正の役が似合う

これは個人的な意見なのだが、濱田めぐみには「品行方正」な役がよく似合うと思う。

だから、メリー・ポピンズのような、上流家庭の家庭教師の役柄がよくはまる。

同じような理由で「フランケンシュタイン」のエレン嬢のような上流階級の娘の役も、とにかく私的にはしっくりくる。

逆に言うと、「ジキル&ハイド」の娼婦ルーシーや、「オリバー」のナンシー(悪党ビル・サイクスの彼女)のなどは悪くないんだけれど、やっぱり濱田めぐみには上品な役のほうが似合うな、と個人的に思うのである。

もしかすると、この意見に賛同する人は多くないのかもしれない。

キュートな笹本玲奈のメリー・ポピンズ

笹本玲奈のメリー・ポピンズも、イメージ通り。

澄ましてはいるものの、とってもキュートなメリー・ポピンズ。

ここ数年で、笹本玲奈は役の幅をかなりひろげている印象がある。

おそらくは2017年に出産した後からではないかと思う。

もともとが子役で、「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ、「ミス・サイゴン」のキムといった少女の印象が強かったが、2018年に「マリー・アントワネット」のアントワネットで王妃になり、2021年には「メリリー・ウィー・ロール・アロング」で醜く太ったアル中女メアリーを演じ、だいぶ印象を変えてきている。

そういう意味で、メリー・ポピンズも新たな境地といったところだろう。

まったくキャラクターの異なるバート

今回のバートは、2018年から続投の大貫勇輔、2018年はロバートソン・アイだった小野田龍之介の二人。

当然、全然キャラクターが違う。

2018年に大貫勇輔のバートを見たときは軽い衝撃だった。

なぜって彼のことは「ダンサー」だと認識していたので、その彼が「ほぼ踊らない」ことに驚いたのである。

大貫勇輔のバートは、動き一つ一つにダンサーらしいしなやかさが伴うので、スタイリッシュでおしゃれなバートだ。

何にもとらわれない自由人といった風情のバートである。

一方で、小野田龍之介のバートは、「若い賢者が煙突掃除夫の仮面をつけてロンドンの街中でひっそりと暮らしています」的な雰囲気。

そして歌唱力の確かさは小野田龍之介、さすが、という感じ。

客席から撮影した写真など

今回は、1階のかなり前方の席で見ていたので、フィナーレの「写真撮影OK」タイムでは、素人にしてはまあまあ鮮明な(?)写真が撮れた。

2022年4月2日マチネ

2022年4月2日マチネ

作品情報

キャストなど

キャスト

メリー・ポピンズ:濱田めぐみ/笹本玲奈(Wキャスト)
バート:大貫勇輔/小野田龍之介(Wキャスト)
ジョージ・バンクス:駒田一/山路和弘(Wキャスト)
ウィニフレッド・バンクス:木村花代/知念里奈 (Wキャスト)
バードウーマン/ミス・アンドリュー:島田歌穂/鈴木ほのか(Wキャスト)
ブーム提督/頭取:コング桑田/ブラザートム(Wキャスト)
ミセス・ブリル:浦嶋りんこ/久保田磨希(Wキャスト)
ロバートソン・アイ:内藤大希/石川新太(Wキャスト)

ジェーン・バンクス:大廣アンナ、西光里咲、弘山真菜、深町ようこ(五十音順)
マイケル・バンクス:井伊 巧、髙橋 輝、田中誠人 、中込佑協(五十音順)

石川 剛、エリアンナ、小島亜莉沙、丹宗立峰、長澤風海、般若愛実、樋口祥久、
青山郁代、五十嵐耕司、石井亜早実、大井新生、岡本華奈、風間無限、工藤 彩、熊澤沙穂、今野晶乃、斎藤准一郎、白山博基、高瀬育海、髙田実那、照井裕隆、東間一貴、長澤仙明、花岡麻里名、藤岡義樹、藤咲みどり、MAOTO、武藤 寛 (五十音順)

演出・音楽・振付等

原作:パメラ・トラバース
オリジナル音楽:リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
追加歌詞&音楽:ジョージ・スタイルズ、アンソニー・ドリュー
訳詞:高橋亜子
脚本:ジュリアン・フェローズ
翻訳:常田景子
オリジナル演出:リチャード・エア
共同演出/オリジナル振付:マシュー・ボーン

最終更新日 2022年4月29日

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