すごくよかった!
私個人の中では、2026年に上演されたミュージカルの中では、『神経衰弱ぎりぎりの女たち』に次ぐ二位だ。
なんとなく想像はしていたのだが、想像をはるかに超えてよかった。
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『民王』
会場
シアタークリエ
観劇日
2026/9/23(Wed)ソワレ
2026/9/27(Sun)ソワレ
奇想天外な物語と、入れ替わりが生む愛くるしさ
実は、池井戸潤の作品については、ドラマの『半沢直樹』を見た程度の知識しかなかった。
これほど奇想天外な物語も書いていたとは知らなかったので、『民王』はうれしい驚きであった。ドラマもあったようなのだが、そちらも見たことがなかった。
何より素晴らしかったのが、主演の有澤樟太郎と別所哲也だ。
翔と入れ替わった泰山を演じる別所哲也は、とにかくかわいい。
一方、有澤樟太郎の翔は、突き抜けたお馬鹿ぶりが実に愛くるしい。泰山と入れ替わった後の横柄な振る舞いまでかわいらしく見えるのだから、この二人の魅力は強烈である。
エリカ役の豊原江理佳も期待を裏切らない。
生意気な女子大生から、志郎と入れ替わった後のオッサンへと変わる演技が見事で、入れ替わりという設定のおかしさを存分に楽しませてくれた。
濃い顔ぶれの中で光る存在感と、私のMVP
脇を固める顔ぶれも、それぞれに印象を残した。貝原茂平役の山崎大輝は演技がよく、もう少し声量があれば、あのコミカルな歌もさらに引き立っただろう。
新田役の上川一哉は、拍手をさらえるおいしい役どころだ。
登場した瞬間は、井上陽水を思わせる風貌のくずし方に思わず笑ってしまった。
一路真輝の存在感も圧倒的で、どこからどう見ても政治家の妻である。それでいて、翔を見つけたときの「翔くん♪」という甘い声には、底なしの愛情が感じられた。
城山和彦役の竹中直人は、物語のキーパーソンだけに、もっと濃く演じてもよかったように思う。控えめに感じたのは、周囲のキャストがそろって濃かったからだろうか。
そして、私にとってのMVPは狩屋役の安福 毅である。これほど印象に残ったのに、プリンシパルではなくアンサンブル扱いだったことにも驚いた。
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
武藤 翔:有澤樟太郎
武藤泰山:別所哲也
村野エリカ:豊原江理佳
南 真衣:林 瑠奈(乃木坂46)
貝原茂平:山崎大輝
新田 理:上川一哉
蔵本志郎:福田転球
武藤 綾:一路真輝
城山和彦:竹中直人
ICHI
甲斐祐次
加賀谷奏音
川島大典
咲良
丹治聡美
趙 京來
永松 樹
原田千弘
松村桜李*
安福 毅
(五十音順)
*オンステージ・スウィング
演出・音楽・振付等
原作:池井戸 潤「民王」(文春文庫/角川文庫)
脚本:ツバキミチオ
音楽:角野隼斗
演出:永井 誠
共同音楽:浪岡真太郎(Penthouse)
歌詞:大原拓真(Penthouse)、角野隼斗
共同脚本:笠浦静花
編曲・音楽監督:深澤恵梨香
美術:池宮城直美
照明:関口大和
音響:山本浩一
映像:栗山聡之
衣裳:槇原あかね
ヘアメイク:伊藤こず恵
振付:MEDUSA
ステージング:酒井幸菜
歌唱指導:吉田華奈
最終更新日 2026年10月25日
