とても有名な作品なのだが、私は今回、初めて見た。
日本初演の時(2012年)は、ジョー役が田代万里生だったことを知り、「なぜ見ていなかったのか!」と悔しい思いをした。
そして、なぜか2015年の再演時もスルーしていた作品なのだ。
2020年公演については、チケットを数枚持ってはいたのだが、コロナで上演中止になって払い戻されていた。
そして2026年、サラ・ブライトマン来日で、初めてこの作品を見ることになった。
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『サンセット大通り』
会場
東急シアターオーブ
観劇日
2026/7/18(Sat)マチネ
サラの歌声がもたらす“極上の眠り”という謎の体験
アンサンブルやジョーのシーンでは普通に起きていられるのに、サラ・ブライトマンが歌い出した瞬間だけ、まるで重力が増したかのようにグラングランと眠気が襲ってきて、まいった!
この体験はかなり特異だと思う。
退屈しているわけではまったくないのに、身体が勝手に「眠り」に引きずられる。
催眠効果なのか、声の波長が脳の深部に直接届いているのか、説明のつかない“極上の子守唄”のような感覚だった。
舞台を観ながら「こんなことある?」と自分にツッコミを入れつづけていた。
二幕冒頭のジョーのソロが放つ、静かな名曲の力
二幕冒頭のジョーのソロは、とても有名な曲なのだろう、たぶんコンサートなんかでも何度か聞いているんだと思う、聞き覚えのある名曲だ。
ただ、この曲がサンセット大通りのナンバーだとは知らなかった。
曲そのものがとても良い。
物語の中でジョーが抱える葛藤や孤独が、過剰な演出に頼らず、音楽だけで真っ直ぐ伝わってくる。
サラの“催眠歌声”とは別の意味で、こちらは精神を引き締める方向の音楽。
作品の中で最も「人間の声が物語を運ぶ瞬間」を感じた場面だった。
救いのない物語なのに、なぜか“リッチ”な空気が漂う
『サンセット大通り』は決して明るい話ではない。
むしろ救いがない。
しかし、舞台空間には妙にリッチで、満たされたような感触が漂っていた。
物語の暗さをそのまま観客に背負わせるのではなく、音楽・美術・照明が絶妙に“豊かさ”を添えてくる。
破滅へ向かうストーリーなのに、観劇体験としては贅沢で、どこか満ち足りた気持ちになる。この矛盾こそが、作品の魔力なのだと思う。
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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舞台写真
作品情報
キャストなど
キャスト
ノーマ・デズモンド:サラ・ブライトマン
ジョー・ギリス:ティム・ドラクスル
マックス・フォン・マイヤーリング:マイケル・コーミック
ベティ・シェーファー:メアリー・マッコリー
演出・音楽・振付等
作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本・作詞:ドン・ブラック、クリストファー・ハンプトン
最終更新日 2026年8月5日


