トッツィー、日本初演の初日を観劇してきた!
トニー賞11部門ノミネートのブロードウェイ作品だ。
ダスティン・ホフマン主演の映画(1982年)でもよく知られている。
なお、Wキャストのマックス・ヴァン・ホーン役は岡田亮輔で観劇。
Contents
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
ミュージカル『トッツィー』
会場
日生劇場
観劇日
2024/1/10(Wed)ソワレ
全キャスト、最初から飛ばす!飛ばす!
日本初演の演目で初日。
おそらく前日には、関係者のみのゲネプロがあったのだろうが、初日の客席にも関係者らしき人の姿がチラホラ。
一般の客も、「おひとり様」よりは、何人かで連れ立って来場している「お連れ様」が多く、開演前も幕間も、いつもの日生劇場の1.5倍増しぐらい活気あふれる会場であった。
この作品は、ダスティン・ホフマン主演の映画で見たことがあったのでストーリーは知っている。
でも、かなり昔に「レンタルビデオ屋」で「セルビデオ」を借りてみたのだ。
そう、つまり、かなり遠い昔。
ストーリーを改めて復習してから初日に臨もうかと思ったが、やめた。
何も前知識がないところで、素直に見よう!と決めて会場に向かった。
【公演 / 会見レポート】“女優”山崎育三郎がドレス姿で愛と笑いとハッピー届ける「トッツィー」開幕(舞台写真あり)https://t.co/twymIbgOwC pic.twitter.com/pjAb038cV9
— ステージナタリー (@stage_natalie) January 10, 2024
幕が上がる前、指揮者(塩田明弘氏)からしてノリノリだった。
タクトを振る前に、指揮者が一瞬「ピョン!」と飛び跳ねたように見えたのだが、気のせいだろうか?
いや、たぶん跳んでいたと思う。
幕が上がってからの最初の印象は、「プリンシパル、全員飛ばしてるわ~」だった。
コメディだから、これぐらい攻めてくれるぐらいがちょうどいい。
山崎育三郎がとても楽しそうに女装男を演じていた。
ドロシーとしてしゃべっているあのしゃべり、少し声を鼻にかけて「ンフッ」と話す、あの話し方、妙に惹かれるんだけれど、なんでかな?
それと、膝から下の脚のラインがめちゃくちゃ綺麗。
いっくんの脚を見たのは、『プリシラ』(2019年3月)以来だと思うが、なぜにこんなにも脚線がきれいなんだ。
マイケルの元カノで、メンヘラアラフォー女のサンディは昆 夏美。
この役は非常に美味しい。
面白いところを、全部持っていけるから。
そして、昆 夏美の攻めの演技にも脱帽、素晴らしい。
ジュリー役の愛希れいか、皇后のドレスを脱ぐと本当に華奢だとわかる。
山崎育三郎の顔も小さいと思うが、愛希れいかの顔は本当に小さい。
どんだけ顔が小さいんだ。。。。
女性同士の友情がなんだか妙なことになってしまい、戸惑いつつも、ドロシーを受け入れようとしている心の揺らぎを見事に表現。
マイケルの親友ジェフ役の金井勇太は、ミュージカル畑ではないようだが、歌がうまかった。
また、マックス役の岡田亮輔、ロミオとジュリエットのパリス伯爵を記憶していたが、こんなに歌うまかったっけ?
この役も、本当においしい役。
インパクトありあり。
それと、胸板がこんなに素敵とは知らなかった。
アンサンブルは総じて「若い!」という印象。
藤森蓮華や本田大河のキレキレの踊りを見られるのも嬉しい。
初日の劇場の様子
カーテンコールでは、NYから来たクリエーターたちがあいさつ。
ロバート・ホーン(脚本)と、デイヴ・ソロモン(演出)、デニス・ジョーンズ(振付)の3名だ。
ちなみに、この方たち、幕間では中二階のカフェでお茶していたような。。。。
なんとなく華やいだ気分だったので、普段はあまり寄らない物販コーナーにも寄ってみた。
ミニマリストなので、グッズを買うことはあまりないのだが、ハンカチとかメモ帳とか、使えそうなものなら、興業の売り上げに寄与するつもりで買うことがある。
今回は、可愛いスカーフ、これならちょっと使えそう、と思ったので買ってみた。
舞台は一期一会
トニー賞11部門ノミネートのブロードウェイ作品の日本初演、の、初日。
こんな機会を逃すわけにはいかない。
ただ、私は会社員。
定時まで仕事をしてしまうと、開演の18時にはギリギリ。
よって、午後休暇をとることにした。
私自身はきわめて繁忙というわけでもなかったのだが、とても苦労の多い案件をこなしている同僚もいる中、「トッツィーの初日なんで午後休みまーす!」という浮かれたことを言える雰囲気でもなかったので、「通院のため」という理由をつけて午後の休暇を取った。
嘘といえば嘘だが、嘘も方便。
苦労している同僚の心をかき乱すこともなく、一期一会の舞台を見逃すこともなく、Win-Winの関係になれるのだから、これでいいのだ。
家族からは「日生劇場病院に通院か?!www」と言われたが、確かに「舞台中毒で通院」なのかもしれない。
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
マイケル・ドーシー/ドロシー・マイケルズ:山崎育三郎
ジュリー・ニコルズ:愛希れいか
サンディ・レスター:昆 夏美
ジェフ・スレーター:金井勇太
マックス・ヴァン・ホーン:(Wキャスト)岡田亮輔、おばたのお兄さん
ロン・カーライル:エハラマサヒロ
スタン・フィールズ:羽場裕一
リタ・マーシャル:キムラ緑子
アンサンブル
青山瑠里/岩瀬光世/高瀬育海/田中真由/常川藍里/照井裕隆/富田亜希/藤森蓮華/本田大河/松谷 嵐/村田実紗/米澤賢人
スウィング
髙田実那/蘆川晶祥
演出・音楽・振付等
音楽・歌詞:デヴィッド・ヤズベック
脚本:ロバート・ホーン
演出:デイヴ・ソロモン
振付:デニス・ジョーンズ
オリジナル演出:スコット・エリス
オリジナル装置デザイン:デヴィッド・ロックウェル
オリジナル衣裳デザイン:ウィリアム・アイヴィ・ロング
翻訳:徐 賀世子
訳詞:高橋亜子
音楽監督・指揮:塩田明弘
日本版装置デザイン:中根聡子
照明:日下靖順
音響:山本浩一
衣裳:中原幸子
ヘアメイク:岡田智江
音楽監督補:田尻真高
歌唱指導:板垣辰治、山下まさよ
稽古ピアノ:宇賀村直佳、中野裕子
オーケストラ:東宝ミュージックダット・ミュージック
演出補:上田一豪、西 祐子
振付補:青山航士、隈元梨乃
舞台監督:北條 孝、篠崎彰宏
制作斎藤凌子
アシスタント・プロデューサー:梶原亜沙子
企画コーディネート:冨田雅子
プロデューサー:増永多麻恵、齋藤安彦