前回の公演が2022年2月(東京公演)だったので、それほど間隔をあけずに再演になった当作品。
今回は1回のみの観劇となったが、センターブロックで非常に見やすい席での観劇だった。
なお、主演のレイチェル役は新妻聖子、フレッチャー役は古澤利空で観劇。
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
ミュージカル『ボディーガード』
会場
東急シアターオーブ
観劇日
2024/2/25(Sun)マチネ
光と影
今回、この作品を見た印象が「光と影」だった。
スターとストーカー?
スターとそれを陰で支えるボディーガード?
・・・それもあるかもしれない。
しかし、今回は、レイチェル&ニッキの関係により注目が行った。
前回からニッキ役はAKANE LIVが続投されているが、彼女の演技が非常にいいのだ。
レイチェルが光ならば、ニッキは影。
レイチェルに音楽的アドバイスをしようとしたが、レイチェルから「それ、どうでもいいわ」とばかりサラッと交わされて口をつぐむシーン、ニッキが時々バーで歌っていることについて「”あんなところ”で歌っているの?恥ずかしいじゃない」とレイチェルから言われて、「恥ずかしいとはなによ」と思いつつ口をつぐむシーン、これらが、とても印象的だ。
もちろんレイチェルには悪気はない。
しかし、ニッキの振舞には、要所要所でレイチェルのさりげない行動に傷ついている様子が見て取れる。
極めつけは、好意を寄せていたフランクが、レイチェルの恋人になったと知ったとき。
二人の寝室から、ニッキが愛想笑いをしながら出ていくシーンは、この上なく悲しいシーンだった。
また、フランクとの蜜月に満たされたレイチェルが、関係者驚かすほどのハイパフォーマンスを見せるシーンでも、生き生きと輝くレイチェル、高揚するスタッフたちの中で、ポツンとニッキの周りだけが暗い。
ちなみに、あのシーンは少し不思議だった。
ニッキの周りだけ照明を落としているのだろうか?
本当にニッキの周りだけが暗いのである
それでも、ニッキの生気のない顔、寂しい背中はよく見える。
照明を落としているのに、表情がよく見えるとはどういうことなんだろう?
ニッキのソロナンバーは、すべて繊細で優しいところが好き。
AKANE LIVの声質にもよくあっていて、とても素敵だった。
まるでコンサート
新妻聖子もやはり歌唱力の点では絶対に裏切らない人。
小柄ながら女王の貫録たっぷりで、聴きごたえ最高。
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アンサンブルの女性ダンサーたちも、細身からガタイの良いダンサーまで、多様性を意識したキャスティングで、非常に見ごたえがあった。
男性ダンサーでは、やっぱり青山航士がひときわ目を引く。
彼のキレキレのダンスを見れたかと思うと、別のシーンでは、スーツ姿の青山航士も見れたりするので、二度おいしい感じ。
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
レイチェル・マロン(ダブルキャスト):新妻聖子、May J.
フランク・ファーマー:大谷亮平
ニッキー・マロン:AKANE LIV
サイ・スペクター:水田航生
トニー・シベリ:加藤潤一
ストーカー:大久保祥太郎
ビル・デヴァニー:内場勝則
フレッチャー(トリプルキャスト):野林万稔、古澤利空、笹本旭
青山航士/飯田一徳/岡田治己/加藤翔多郎/鹿糠友和/熊澤沙穂/後藤裕磨/斎藤葉月/杉浦小百合/杉山諒二/橋本由希子/深瀬友梨/Micco/吉元美里衣(五十音順)
[ スウィング ]
新井健太
江崎里紗
演出・音楽・振付等
原作:ローレンス・カスダン作ワーナー・ブラザース映画「ボディガード」
脚本:アレクサンダー・ディネラリス
訳詞:森雪之丞
翻訳:阿部のぞみ
編曲:クリス・イーガン
演出・振付:ジョシュア・ベルガッセ
ミュージカルスーパーバイザー/ヴォーカルアレンジメント:リチャード・ビードル
音楽監督:小澤時史
美術:二村周作
照明:勝柴次朗
音響:山本浩一
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:田中エミ
歌唱指導:満田恵子
アクション:西村陽一
演出補:伴・眞里子
振付補:飯作絵梨子
通訳:吉田英美
美術助手:伊従珠乃
照明助手:小沢淳
衣裳助手:村上友里恵、今井凜
演出助手:玉置千砂子
舞台監督:山貫理恵
ミュージシャンコーディネート:新音楽協会
ロンドン・ウェストエンド・オリジナル版プロデューサー:マイケル ハリソン エンタテインメント、プロデューサー:デビッド イアン プロダクション
主催
[ 東京公演 ]
主催:梅田芸術劇場/フジテレビジョン/アミューズ/読売新聞社
協力:TBSラジオ
[ 山形公演 ]
主催:さくらんぼテレビ/仙台放送
共催:山形県総合文化芸術館 指定管理者 みんぐるやまがた/山形県
[ 大阪公演 ]
主催:梅田芸術劇場/関西テレビ放送/アミューズ/読売新聞社
協力:ABCラジオ、FM COCOLO 、FM802
企画・制作:梅田芸術劇場