前回が2022年6月の上演だったので、2年を待たずに再演された当作品。
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【2022年】アッキーが悪魔に?!『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』
藤沢文翁による新作のミュージカルである。 古い名作ミュージカルも好きだが、新しい作品も、わくわくするものだ。 しかも、音楽の悪魔なるものが登場し、それを中川晃教が演じる。 なお、この作品は1公演のみの ...
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今回は、1回限りの観劇。
Wキャストの、ニコロ・パガニーニは木内健人、アーシャは有沙瞳、アルマンドは畠中 洋で観劇。
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』
会場
シアタークリエ
観劇日
2024/5/6(Mon)マチネ
人間以外のいきもの
今回も中川晃教が、完全に人間以外のものになりきっていて素晴らしかった。
生身の人間が、人間ではないものを演じるってどんな感じなんだろう?
まゆつぶしは前回と同様、マントさばきも華麗なり。
コケティッシュな悪魔、小悪魔という感じであった。
「満たせ耳を」
人は弱く儚い子羊
だからそばにいよう
我ら庇護者 カインの末裔よ禁断の演奏とメロディーで
満たせ耳を かき消せ神の声をhttps://t.co/8MAlUm6WUb#ミュージカルクロスロード #アムドゥスキアス #中川晃教 pic.twitter.com/G7xYMW2DLd— ミュージカル『CROSS ROAD』公式アカウント (@CROSSROAD_MCL) April 29, 2024
The母
今回強烈なインパクトを残したのが、春野寿美礼。
The母、The女、という、母性と女性を前面に押し出した、ある意味暑苦しいぐらいの存在感。
実はこの母親が悪魔なんじゃないかと錯覚する瞬間もたびたび訪れた。
愛情深い母親ほど、息子を窮屈にして不幸にしてしまう、なんだかそんな印象だった。
「Casa Nostalgia」
暗い森の中も恐れずに
明かりに向かって進むだけ明かりの先には家がある
暖炉に スープ
カーサ・ノスタルジアhttps://t.co/8MAlUm6WUb#ミュージカルクロスロード #テレーザ #春野寿美礼 pic.twitter.com/ZXytv1VWGj— ミュージカル『CROSS ROAD』公式アカウント (@CROSSROAD_MCL) May 5, 2024
キャスト刷新
パガニーニ役は、今回初キャスティングの木内健人で観劇。
もともと美形だとは思っていたが、この役で見ると、特に美形が際立つ。
Wキャストの相葉裕樹は、今年は見れなかったが、前回見た際には、苦悩しつつもなんだか熱く戦う意思のあるように見えるパガニーニだった。
それと比べると、木内健人のパガニーニはだいぶ異なり、背後には重い十字架のようなものがずっと見え隠れしていた。
諦めにも少し似ている、なんだかそんな感じ。
https://t.co/TCRMtCkPkV#ミュージカルクロスロード #パガニーニ #木内健人 #ケンティーニ pic.twitter.com/SPSHnz1xSC
— ミュージカル『CROSS ROAD』公式アカウント (@CROSSROAD_MCL) May 12, 2024
アーシャ役は有沙 瞳で観劇。
(加藤梨里香も観ておきたかった!)
有沙 瞳は今回が初見。
勇敢な少女、ということで、この作品においては一種のオアシスのような存在に見えた。
とくに有沙 瞳は、目鼻立ちがはっきりしているので、明るい元気な子、という印象が前面に出ていた。
私は絶対嫌なの
自分の人生は自分で決めるhttps://t.co/Pt7FNqV55V#ミュージカルクロスロード #アーシャ #有沙瞳 #パガニーニ #木内健人 pic.twitter.com/m4xisl0ifA— ミュージカル『CROSS ROAD』公式アカウント (@CROSSROAD_MCL) May 11, 2024
ちなみに、前回の演出から変わっている?と思ったのが、アーシャのソロダンスのシーン。
たしか、前回はバレエテイストの繊細優美な振り付けだったと思うんだよなぁ。
今回は、詳しく覚えていないのだけれど、バレエっぽいものとはまったく違っていたとだけ記憶している。
ところで、なぜこの作品では、コスタとエクトル・ベルリオーズを同じ役者に演じさせているんだろう?
今回は坂元健児がこの2役を演じていたが、坂元健児自体が、インパクトのある人なので、1幕でコスタ先生だった人が、なぜ2幕で若い音楽家になっているんだろう?と、ちょっと違和感を感じた。
そう思った観客は少なくないのでは???
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
アムドゥスキアス:中川晃教
ニコロ・パガニーニ(Wキャスト):相葉裕樹/木内健人
アーシャ(Wキャスト):加藤梨里香/有沙 瞳
エリザ・ボナパルト:元榮菜摘
コスタ/エクトル・ベルリオーズ:坂元健児
アルマンド(Wキャスト):山寺宏一/畠中 洋
テレーザ:春野寿美礼
荒居清香,荒川湧太,小倉優佳,川口大地,柴田実奈,趙 京來,德岡 明,中野亮輔,宮田佳奈,山﨑感音
演出・音楽・振付等
原作・脚本・作詞:藤沢文翁
作曲:村中俊之
編曲:江草啓太
演出:末永陽一
音楽監督:塩田明弘
美術:野村真紀(東宝舞台)
照明:髙見和義(クリエイティブ・アート・スィンク)
音響:山本浩一(エス・シー・アライアンス)
衣裳:大戸美貴(東宝舞台)
ヘアメイク:宮内宏明・生井裕子(M’s factory)
振付:麻咲梨乃・楢木和也(梅棒)
振付助手:大畑浩恵・suzuyaka
歌唱指導:市川祐子
音楽監督助手:大隅一菜
稽古ピアノ:石川花蓮
演出助手:柴原一公
舞台監督:山本圭太(Al Di La)
制作助手:大川未希子・権藤 凜・原 陽花
制作:加藤葉子
アシスタントプロデューサー:松本宜子
アソシエイトプロデューサー:吉田訓和
プロデューサー:白石朋子
製作:東宝株式会社