2023年上演

【2023年】遠征者多し!『エリザベート』博多公演

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2022年10~11月に、東京の帝国劇場で観劇した『エリザベート』。

東京で観劇してもなお、博多へ出向いた関東圏の観客は多いことだろう・・・なぜって黄泉の国の帝王トート閣下のうち井上芳雄は、博多にしか降臨しないのだから。

さて、博多での観劇は2回。

初日の翌日に、二日連続で観劇した。

ダブルキャスト・トリプルキャストの観劇状況は以下の通り。

エリザベート(オーストリア皇后):花總まり、愛希れいかをコンプリート
トート:井上芳雄
フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):田代万里生
ルドルフ(オーストリア皇太子):甲斐翔真、立石俊樹をコンプリート
ゾフィー(オーストリア皇太后):涼風真世、香寿たつき
ルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者):黒羽麻璃央

2023/1/12マチネ

2023/1/13マチネ

東京の帝国劇場では、見ることができなかった甲斐翔真は、博多座で初めて観劇することに。

ちなみに、東京公演と博多公演合わせても、どういうわけか、剣幸ゾフィー様だけには当たらず!(避けていたわけじゃないのに。)

子ルドルフは、2回とも井伊 巧。

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

『エリザベート』

会場

博多座

観劇日

2023/1/12(Thr) マチネ
2023/1/13(Fri) マチネ

意図的に演じ方を変えてきたように見えた井上芳雄

3年半ぶりの井上芳雄のトート閣下。

役作りに「完成」はないのはわかっているが、すでに前回、前々回で、「もはやこれ以上のものはない」と思わされるものを見ているため、「まだ進化するのか!」と驚きを隠せなかった。

今回のトート閣下は、東京からカウントすると、全部で3人いるので、井上芳雄はあえてほかの2人とは異なる表現をしてきたのかな?という気がした。

例えば、「最後のダンス」の最初の歌い始めは、歌というよりはもはや「ささやき」。

顔筋や視線だけで演じるシーンも、今回は多くみられた。

2015年からトートを演じているせいか、「ありあまる余裕」のようなものが垣間見られ、自信に満ち溢れたトート閣下であった。

黒羽麻璃央ルキーニがさらに進化

東京公演からたったの2か月空いただけなのに、さらに黒羽麻璃央ルキーニが進化していて、またびっくり。

まだところどころ不安な音はあるものの、かなり安定した感じがした。

舞台は「生き物」だな、と思わされた瞬間だった。

さらに将来が楽しみになった。

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花總まりは今回がラスト?

大阪公演は体調不良で休演した日もあったという花總まり。

博多では無事にいつもどおりのシシィを見ることができた。

もう今回が最後?なのだろうか?

50歳を超えてシシィを演じるというのは全然アリだと思うが、今回で最後という可能性は高いのかな、と思いながら見ていた。

私がこの作品に魅了されるきっかけが、宝塚雪組の『エリザベート』で、その時のシシィ役が花總まり。

二十数年前とほぼ変わらない容姿を維持している花總まり、すげぇ!

今回も、「奇跡」を見るつもりで客席に居た。

初・博多座

なんと今回、初・博多座だった。

2023/1/12昼公演前の博多座

2023/1/12昼公演前の博多座

一度行ってみたいと思っていたのだが、ほとんどの公演は東京で見ることができるため、なかなか行く機会がなかった。

福岡空港は街に本当に近くて、空港に着いて地下鉄に数駅乗ったら、博多座に着いてしまうことにもびっくり。

道の幅は東京の2倍以上あるし、店はどこに行っても広々としている、レストランの席もなこころなしか広く感じる。。。

博多、いいかも。

博多座の中は、少し「明治座」に似ているような気がした。

お弁当を売っていたり、各階にお土産屋さんが所狭しとならんでいるところが、明治座にそっくり。

いちごたっぷりのパンを休憩中にいただきました♪

クロークでは、スタッフさんが大忙しだった。

私たちは、博多座から目と鼻の先の、ホテルオークラ福岡に滞在していたので、荷物は全部部屋に置いてから観劇したが、クロークではスタッフたちが大量のスーツケースをさばいていた。

これは、遠方から遠征してきた観客が大勢いた、ということ。

やはり『エリザベート』が上演されているのに、井上芳雄だけ見逃すとか、ありえないっ!と思う観客は多いのだろう。

今回、ぶらっと一人旅でもよかったのだが、久しぶりの博多だし、観光もしようと、二人旅にした。

2回観劇したうちの1回(2023/1/13マチネ)は、連れと一緒に観劇した。

日頃、ミュージカルはあまり観ない人なのだが、感想を聞いてみると、なんと「皇太子が死んでから埋葬が早くてびっくりした、あっという間に埋葬されたね。」と言っていた。

そこかよ!

その感想に、こっちがびっくりだ。

確かに、ルドルフが死んだあと、すぐにトートダンサーたちが、流れるように速やかにルドルフの亡骸を運んでいく・・・

その他、皇太后の「皇后の務め」のシーンで、皇太后ゾフィーの歌に合わせて、女官たちが胸の前で重ねた両手を前に突き出す振りを、連れは何度も真似ていた。

あの振り付けを面白い、と思ったらしい。

確かに愛らしい振り付け♪

私が書いています
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姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

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作品情報

キャストなど

キャスト

エリザベート(オーストリア皇后):花總まり/愛希れいか
トート:井上芳雄/古川雄大
フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):田代万里生/佐藤隆紀
ルドルフ(オーストリア皇太子):甲斐翔真/立石俊樹
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ:未来優希
ゾフィー(オーストリア皇太后):剣 幸/涼風真世/香寿たつき
ルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者):黒羽麻璃央/上山竜治

マックス(エリザベートの父):原 慎一郎

ツェップス(新聞の発行人):松井 工
エルマー(ハンガリー貴族):佐々木 崇
シュテファン(ハンガリー貴族):章平
ジュラ(ハンガリー貴族):加藤 将

リヒテンシュタイン(女官長):秋園美緒

<アンサンブルキャスト>(男女五十音順)
朝隈濯朗/安部誠司/石川 剛/奥山 寛/川口大地/後藤晋彦/柴原直樹/白山博基/田中秀哉/福永悠二/港 幸樹/横沢健司
天野朋子/彩花まり/彩橋みゆ/池谷祐子/石原絵理/華妃まいあ/原 広実/真記子/美麗/安岡千夏/山田裕美子/ゆめ真音

<トートダンサー>
乾 直樹/五十嵐耕司/岡崎大樹/小南竜平/澤村 亮/鈴木凌平/山野 光/渡辺謙典

<スウィング>
廣瀬孝輔/山下麗奈

<少年ルドルフ>
井伊 巧/西田理人/三木治人

演出・音楽・振付等

脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞:小池修一郎(宝塚歌劇団)
音楽監督:甲斐正人
美術:二村周作
照明:笠原俊幸
衣裳:生澤美子
振付:小尻健太/桜木涼介
歌唱指導:山口正義/やまぐちあきこ
音響:渡邉邦男
映像:奥 秀太郎
ヘアメイク:富岡克之(スタジオAD)
演出助手:小川美也子/末永陽一
舞台監督:廣田 進
稽古ピアノ:中條純子/宇賀村直佳/石川花蓮
オーケストラ:東宝ミュージック/ダット・ミュージック
指揮:宇賀神典子(大阪・福岡公演)
翻訳協力:迫 光
プロダクション・コーディネイター:小熊節子
制作:廣木由美/渡辺桃子
アシスタント・プロデューサー:江尻礼次朗
プロデューサー:岡本義次/坂本義和/服部優希
製作:東宝

最終更新日 2023年1月17日

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