2023年上演

【2023年】イケてるクズ男!『スクールオブロック』

https://lasfloresrojas.com

日本初演。

本当は2020年に上演されるはずだった作品。

2003年にアメリカで映画として制作され、2015年にイギリスでアンドリュー・ロイド・ウェバーによってミュージカル化された作品。

売れないロッカーが、臨時教師になりすまし学校へ!というストーリー。

つまり、子役もたくさん出てくる作品。

・・・ということで、2020年時にキャスティングされていた子役たちは、きっと3年後である「今」は成長してしまい、出演のチャンスを逃してしまっていたに違いなく、そう思うと少し胸が痛んだ。

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

『スクールオブロック』

会場

東京建物 Brillia HALL

観劇日

2023/8/19(Sat) ソワレ
2023/8/27(Sun) マチネ

舞台は最初から最後まで超ハイテンション

ミュージカルは、客席からドキドキしたりワクワクしたり、それなりに体力を要することは知っているつもりだ。

でも、この作品は、最初から最後まで超ハイテンション!なので、体力を存分に温存してから見るべき作品だと感じた。

幸いなことに、私はこの作品は、2回観劇したのだが、どちらとも週末のゆったり時間が取れる日程で観劇した。

仕事でグッタリ疲れた後では、もしかしたら体力が持たなかったかもしれない。

それぐらい、ロックでハイテンション!

デューイ(西川貴教/柿澤勇人)が、これでもか、これでもか、というぐらい歌い、シャウトしまくるのは、爽快そのもの。

いかにも狡賢そうな西川デューイと、だらしないダメ男の柿澤デューイ、かなりタイプは違うが、「とことんクズ男」という点が共通点で、あそこまで突き抜けるとかえって爽やかなんだ、と感動までするレベル。

ネッド役は、太田基裕でしか見れなかったのだが、このネッド、穏やかで誠実な好青年、と思いきや、デューイと一緒に、テレビゲーム(?)でギターをかき鳴らすシーンでは、イッちゃってる目つきに笑わせてもらったし、2幕ラストで、ロックンローラのど派手ないで立ちで登場してくれたのはうれしかった。

2023/8/19(Sat)ソワレのフィナーレの太田基裕(客席より)

ネッドのガールフレンド・パティ(はいだしょうこ/宮澤佐江)も、まあかしましいことかしましいこと。

よくもまあそんなテンション高く怒鳴れるね?というぐらいテンションが高い。

真面目で堅物な濱田めぐみはやはり魅力的

ロザリー校長には、濱田めぐみ。

ロイヤルブルーのスーツ姿が美しい。

そして、毎回彼女を見ると思う、善良な人間を演じている彼女が一番しっくりくる、と。

今回も、名門校の校長という役どころだ。

劇中、教師として生徒の音楽指導をするシーンで、魔笛の夜の女王のアリアを歌っていたのには、ちょっと驚いた。

・・・というか、普通の学校教師で、この曲を歌える教師なんていないよね。(笑)

ちなみに、この役、はいだしょうこがカバーになっているのだが、それも観てみたかったなぁ。

子役ちゃんたち

みんな素晴らしかったけれど、印象に残った子役たちについて少しメモ。

トミカ役を演じた子はどちらも印象に残った。

チーム・コードの三上さくらは、クリアでパワフルな歌声がよかったし、チーム・ビートの大久保実生は歌もよかったが、少し陰のある子供、何か言いたそうにしているけれど言葉にできずにたたずむ姿がとてもよかった。

セリフを言わない名演技にはつい目を引かれてしまう。

サマー役の中川陽葵も、活舌の良さと目の強さが印象に残った。

クラス一番の優等生という説得力もあったし、それと声がよかった。

雰囲気が素敵だなと思ったのは、ローレンス役の熊田たまきもそう。

佇まいに何か光るものを感じた。

キャストボード

2023/8/19(Sat) ソワレ

2023/8/27(Sun) マチネ

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姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

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作品情報

キャストなど

キャスト

デューイ・フィン役:西川貴教/柿澤勇人(Wキャスト)
ロザリー・マリンズ役:濱田めぐみ
ネッド・シュニーブリー役:梶 裕貴/太田基裕(Wキャスト)
パティ・ディ・マルコ役:はいだしょうこ※/宮澤佐江(Wキャスト)

阿部 裕、神田恭兵、栗山絵美、多岐川装子、俵 和也、丹宗立峰、ダンドイ舞莉花、中西勝之、西野 誠、湊 陽奈、安福 毅 (五十音順)

スウィング:AYAKA、森内翔大

※はいだしょうこ:ロザリー・マリンズ役カバー

《チーム・コード*》
小川実之助:ローレンス(キーボード)
桑原広佳:マーシー(コーラス)
飛田理彩子:ケイティ(ベース)
中込佑協:メイソン(技術:ステージエンジニア)
中嶋モモ:フレディ(ドラム)
平岡幹基:ジェイムズ(警備:セキュリティ)
前田武蔵:ビリー(衣裳:スタイリスト)
真木奏音:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)
三上さくら:トミカ(ボーカル)
三宅音太朗:ザック(ギター)
宮﨑南帆:ショネル(コーラス)
山崎 杏:サマー(マネージャー)

《チーム・ビート*》
大久保実生:トミカ(ボーカル)
加藤悠愛:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)
木村律花:ショネル(コーラス)
熊田たまき:ローレンス(キーボード)
後藤日向:ザック(ギター)
佐藤 凌:ビリー(衣裳:スタイリスト)
シーセンきあら:マーシー(コーラス)
中川陽葵:サマー(マネージャー)
三宅音寧:ケイティ(ベース)
宮島伊智:ジェイムズ(警備:セキュリティ)
村井道奏:フレディ(ドラム)
屋鋪琥三郎:メイソン(技術:ステージエンジニア)

演出・音楽・振付等

音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本:ジュリアン・フェロウズ
歌詞:グレン・スレイター
翻訳・演出:鴻上尚史
訳詞:高橋亜子
音楽監督:前嶋康明
振付:川崎悦子
美術:松井るみ
照明:中川隆一
音響:山本浩一
映像:冨田中理
衣装:十川ヒロコ
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:山口正義
歌唱指導補:堂ノ脇恭子
演出補:豊田めぐみ
演出助手:元吉庸泰
音楽監督助手:AMAjack_si
舞台監督:北條 孝、藤本典江

主催:ホリプロ/フジテレビジョン/TOKYO FM/キョードーファクトリー
協賛:エステー
後援:公益財団法人としま未来文化財団
企画制作:ホリプロ

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