実は上演直前までノーチェックだったこの作品、出演者を見て、「見ておこうかな」と思ったので、おけぴでチケットを調達して見てきた。
ちなみに、この作品、出演者はほぼ男性で、愛加あゆのみが女性の出演者という点が非常に珍しい。
舞台上に、一瞬女性が出てきたがそれらは男性アンサンブルによる女装。
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『BACK BEAT』
会場
東京建物Brillia HALL
観劇日
2023/5/28(Sun) マチネ
青春映画のひとこまのよう
ビートルズ、というと、残念ながら私よりちょっと上の世代のほうがなじみがあるのだと思う。
あまりにも有名すぎるバンドなので、私も名前は知っているし、曲も聞いたことがあるけれど、あまり馴染みがない。
そして、もともとは4名ではなくて5名だった、ということも知らなかった。
1幕は、ティーンズのバンドマンたちが、わちゃわちゃじゃれている感じで、なんだか青春映画を見ているような感じだった。
スチュアート・サトクリフを演じた戸塚祥太は、今回初見だが、Wikipediaでみるスチュアート・サトクリフの雰囲気によく似た、いかにも繊細そうな青年。
そのビジュアルだけで充分演じているし、存在感もあってすごいな、と思った。
加藤和樹は、ジョン・レノンのイメージが実はあんまりなかった。
なぜって加藤和樹は、アーティストというより学者っぽいイメージがあったから。
もちろん加藤和樹の演技力や歌唱力で、素晴らしいジョン・レノン像ではあったのだけれど、個人的には、ミスキャストかなぁ、という気もしてしまった。
また、若い男子として、女性のブラジャーを頭にかぶってふざけているシーンも衝撃的だった。
あの加藤和樹がブラジャーを頭にかぶっておふざけしている姿を見る日がこようとは!!!
アンサンブルが少数精鋭
アンサンブルが少数精鋭で、豪華だった。
他ではプリンシパルを演じる役者がアンサンブルにはいっているだけあって、贅沢な感じ。
キレッキレの踊りは誰?と目を向けると工藤広夢だし、西川大貴がヒロインの元カレとリンゴ・スターをやっているし、東山光明がプロデューサーその他を演じていた。
そして今回、西川大貴がすごくよかった。
ヒロインの元カレとして、彼女の浮気現場をおさえてしまう役なんだけれど、傷つきながら、ああこれでよかったんだ、という雰囲気も伝わってきて、なかなか細かい演技をするなぁ、という感じ。
それとアンサンブルじゃないけれど、上口耕平を出すならもっと躍らせてほしかった!
一瞬だけ彼の踊りを見れたけれど、もっと踊ってほしかった~。
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
スチュアート・サトクリフ:戸塚祥太(A.B.C-Z)
ジョン・レノン:加藤和樹
ジョージ・ハリスン:辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)
ポール・マッカートニー:JUON(FUZZY CONTROL)
ピート・ベスト:上口耕平
アストリッド・キルヒヘア:愛加あゆ
鍛治直人、東山光明、西川大貴、加藤将、工藤広夢
尾藤イサオ
演出・音楽・振付等
作:イアン・ソフトリー、スティーヴン・ジェフリーズ
翻訳・演出:石丸さち子
音楽監督:森 大輔