2026年上演

【2026年】紳士と野獣の境界線『ジキル&ハイド』

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前回の2023年から二年を経ての再演である。

【2023年】最後で最初の『ジキルとハイド』

とうとう石丸幹二の『ジキルとハイド』が最後だというのと、新たに柿澤勇人がキャスティングされた話題の作品。 なお、今回の観劇数は2回。 ダブルキャストの観劇状況は以下の通り。 ヘンリー・ジキル/エドワー ...

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観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

『ジキル&ハイド)』

会場

東京国際フォーラム ホールC

観劇日

2026/3/19(Thr)マチネ
2026/3/22(Sun)マチネ

異なる個性がぶつかり合う新旧ジキルの魅力

今回の公演で最も注目すべきは、キャストの交代と進化が生み出したジキルとハイドの対比である。

2年前に「爆誕」した柿澤勇人によるジキルは、さらにパワーアップし、より「やんちゃ」な個性が際立っていた。

前回の観劇時に感じた発声の危うさも今回は完全に払拭されており、技術的な安定感が増したことで表現の純度が上がったように思えた。

これに対し、新キャストとして加わった佐藤隆紀のジキルは、実にエレガントで品格に満ちた紳士像を提示した。

佐藤の演じるジキルがどこまでも優しく高潔であるからこそ、ハイドへと変貌した際の喪失感は凄まじい。

「本来あるべき姿の人物が消えてしまう」という根源的な悲劇性が、彼の端正な演技によって浮き彫りになっていた。

このように、全く異なるアプローチを見せる二人のジキルが、作品に新しい息吹を吹き込んでいた!

ルーシー役の競演と脇を固めるキャストの存在感

ルーシー役にも、鮮烈な個性が並んだ。

2023年の公演ではチケットが取れず観劇が叶わなかった真彩希帆のルーシーをやっと見れた。

その歌声と佇まいに深い悲哀と、未来を夢見るひたむきさが宿っていた。

キャラクターの切実さが胸に迫る熱演である。

一方で、新たに加わった和希そらは、そのクールな美貌に圧倒された。

視覚的な説得力は抜群であったが、名曲「A New Life(新しい人生)」のラストで声が続かなかったのは残念だった。

また、脇を固めるアンサンブルやサブキャラクターの変化も興味深い。

特に大司教役の鎌田誠樹は、一見して彼とは判別できないほどふっくらとした容姿へと変貌しており、その体躯が聖職者としての貫禄と独特の存在感を放っていた。

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姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

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キャストボード

2026/3/19(Thr)マチネ

2026/3/22(Sun)マチネ

作品情報

キャストなど

キャスト

ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド(Wキャスト):柿澤勇人/佐藤隆紀(LE VELVETS)
ルーシー・ハリス(Wキャスト):真彩希帆/和希そら
エマ・カルー(Wキャスト):Dream Ami/唯月ふうか
ジョン・アターソン:竪山隼太
サイモン・ストライド:章平
執事 プール:佐藤 誓
ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄

川口竜也/百々義則(劇団四季)/鎌田誠樹/三木麻衣子/川島大典

彩橋みゆ/池谷祐子/岡 施孜/上條 駿/川口大地/木村つかさ/熊野義貴*/藤田宏樹/藤本真凜*/真記子/町屋美咲/松永トモカ
(五十音順 *スウィング)

演出・音楽・振付等

原作:R.L.スティーヴンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也
上演台本・詞:髙平哲郎

音楽監督:甲斐正人
指揮・音楽監督補:塩田明弘
美術:大田 創
照明:高見和義
衣裳:小峰リリー
ヘアメイク:林 みゆき
声楽指導:ちあきしん
振付:桜木涼介
アクション:渥美 博
音響:山本浩一
演出助手:郷田拓実/小川美也子
舞台監督:中村貴彦
プロデューサー:今村眞治(東宝)/鵜野悠大郎(東宝)/増田瑞穂(ホリプロ)

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