2013年日本初演で、2018年、2022年と上演されていたが、なぜか私的にノーマークだった作品。
2024年上演でようやく見ることになった。
また、2013年、2018年、2022年ではいくつかの役がダブルキャストだったが、2024年公演は全役がシングルキャスト。(なぜだろう?)
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『Next To Normal』
会場
シアタークリエ
観劇日
2024/12/8(Sun)マチネ
2024/12/21(Sat)ソワレ
精神障害と家族の問題
これまで、私がこの作品をノーマークだったのは、たぶん、ストーリーがミュージカルの題材としてはかなり珍しいから、だと思う。
精神障害と家族の問題、なかなかミュージカルの題材としては珍しいのではないか?
そういう理由で、少し「遠慮」していた部分があったのかもしれない。
今回みて、確かに好みのタイプの作品ではないと思うものの、見終わった後は「観て良かった」という感想しか出てこなかったのは、全体を通して、希望の光が垣間見えるストーリー構成になっているのと、演者の力量が高かったから、だと思う。
一番刺さった言葉
ダイアナのセリフで、4か月以上続く悲しい気分は、病気だというが、子供を亡くしたのだから4か月以上悲しいのは当たり前だろう、という趣旨のセリフがある。
このセリフが一番刺さった。
私は病気のことはよくわからない。
でも、人間だから悲しい気持ちになったり気がめいったりするのって、よくあることじゃね?と思ったりするのだ。
また、当作品全体が発するメッセージ、および、タイトル『Next To Normal』は、普通ってなに?という疑問を内側からふつふつと湧き起こすものでもあった。
印象に残った役者
今回初見なのが、ヘンリー役の吉高志音。
ナタリー役の小向なるも『この世界の片隅に』以来、2度目。
二人とも多感な高校生を生々しく演じている、という印象があったのと、サラッと歌唱力が高いのも良かった。
ほかの役者についても言うことなし。
とてもよかったので、あえて触れないことにする。
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
ダイアナ:望海風斗
ゲイブ:甲斐翔真
ダン:渡辺大輔
ナタリー:小向なる
ヘンリー:吉高志音
ドクター・マッデン:中河内雅貴
演出・音楽・振付等
音楽:トム・キット
脚本・歌詞:ブライアン・ヨーキー
訳詞:小林 香
演出:上田一豪
音楽監督:小澤時史
振付:小尻健太
美術:池宮城直美
照明:吉枝康幸
衣裳:大東万里子
音響:高橋秀雄
ヘアメイク:宮内宏明
音楽監督補・歌唱指導:亜久里夏代
歌唱指導:高城奈月子
稽古ピアノ:森本夏生
演出助手:斎藤 歩
舞台監督:本田和男
アシスタントプロデューサー:中曽根さやか
プロデューサー:小嶋麻倫子、柴原 愛
最終更新日 2024年12月23日