新作の日本オリジナル作品。
ロック調の音楽でストーリーを綴るところは、年末に見た『赤と黒』にもちょっとテイストが似ているなぁ、などと思いつつ鑑賞。
今回はすべてのプリンシパルがシングルキャスト!
2回しか観劇できなかったのだが、ちょっと足りなかったかも。
Contents
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
ミュージカル『イザボー』
会場
東京建物 Brillia HALL
観劇日
2024/1/20(Sat)ソワレ
2024/1/25(Thr)マチネ
絶対に裏切らない望海風斗
一幕冒頭からして、本当にしびれるぐらいかっこいい。
美しき野獣、イザボーに扮した望海風斗が、セリの高いところから叫ぶようにして歌いながら登場。
素敵すぎ。
私は、2022年の『INTO THE WOODS』の魔女役からしか彼女を知らないが、どの役でもまったく裏切られない。
今回のイザボーは、美しく破滅的でありながら、少女らしい夢や母親としての母性をちらりとのぞかせてくる、なんとも心憎いイザボーであった。
「私は、悲劇のヒロインになるつもりはないわ」
このセリフが好き。
聞くだけでアドレナリンがドバドバ出てくる感じ。
しびれるわ。
初ミュージカルの那須凜
那須凜?
お顔が那須佐代子に似ている・・・と思ったら、娘か!
写真では若く見えるが、いざ幕が上がるとめちゃくちゃ貫禄のあるヨランダ。
年齢不詳。
声が素晴らしい。
歌唱も、ミュージカルが初めてとは思えないほどの貫禄。
確かに、高音が若干辛そうな個所もあったけれど、この後もまたミュージカルで活躍してくれるであろう。
存在感も華もある。
キラキラした若手大森未来衣
イザボーの少女時代、それとジャンヌ・ダルクを演じた大森未来衣。
若干20歳で、私が2回目に鑑賞した1/25に21歳の誕生日を迎えた。
小柄で華奢。
しかし、芯のある声と声量。
2011年に『ロミオとジュリエット』で見た時の昆夏美を思い出した。
そんなキラキラ感。
ぜひヒロインでも見たい。
おとこたち
シャルル七世の甲斐翔真の登場の仕方は、おいしすぎる。
まるでアイドルのコンサートのようではないか。
それと、初めて長い髪の毛をしている甲斐翔真をみたかな?(たぶん)
ここのところ、円熟して色気も増している感じがして、とてもよかった。
狂王シャルル六世の上原理生は、舞台登場中、5割以上が白目の状態。
白目を剥いているところは確かにくるっているようにも見えるんだけれど、狂王といいつつ、私個人的には割と正気の王様に見えたんだよなぁ、なんでだろう?
正気のシーンでのシャルル六世が、愛にあふれた優しい男だったからかもしれない。
ブルゴーニュ公フィリップの石井一孝も、王座を狙って画策している策士というわりには、なんだか優しそうに見えた。
史実はよくわからないのだが、フィリップって冷たい策士だったんじゃないの?
でも石井一孝はいい人そうに見えたんだよなぁ。
一方で、ジャンの中河内雅貴と、ルイの上川一哉は、いい感じにドロドロしていて、それでいてエロくてかっこよかった。
男前は、眼福。
この上なき幸せ。
音楽が耳から離れない
今回2回しか観劇していないが、テーマソングというのだろうか?キャスト全員が身体でリズムをとりながら歌うあの曲、劇場を後にしてもしばらく耳に残る。
こうして記録を書いている今も脳内で再生されている。
-
運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
続きを見る
作品情報
キャストなど
キャスト
イザボー・ド・バヴィエール:望海風斗
シャルル七世:甲斐翔真
シャルル六世:上原理生
ブルゴーニュ公ジャン:中河内雅貴
オルレアン公ルイ:上川一哉
ヨランド・ダラゴン:那須凜
ブルゴーニュ公フィリップ:石井一孝
大森未来衣(イザベル)、伯鞘麗名(ヴァレンチーナ)、
石井咲、加賀谷真聡、川崎愛香里、齋藤千夏、佐々木誠、
高木裕和、堂雪絵、中嶋紗希、宮河愛一郎、安井聡、ユーリック武蔵
スウィング
井上望、齋藤信吾、高倉理子
演出・音楽・振付等
作・演出:末満健一
音楽:和田俊輔
美術:松井るみ
照明:関口裕二
音響:山本浩一
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
音楽監督・編曲:桑原まこ
歌唱指導:西野誠
振付:三井聡/港ゆりか
アクション指導:星賢太
演出助手:渋谷真紀子/高橋将貴
舞台監督:幸光順平
宣伝美術:岡垣吏紗
宣伝写真:中村理生