2025年上演

【2025年】男性の三重奏が切なく美しい『ワイルド・グレイ』

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限られた少ない演者と、限られた楽器での演奏、狭い空間、という点で、スリル・ミーを想起させる作品だった。

なお、3人のキャストは2組に分かれていたため、以下の両パターンで観劇。

福士誠治(ロバート・ロス)×立石俊樹(オスカー・ワイルド)×東島京(アルフレッド・ダグラス)

平間壮一(ロバート・ロス)×廣瀬友祐(オスカー・ワイルド)×福山康平(アルフレッド・ダグラス)

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

『ワイルド・グレイ』

会場

新国立劇場 小劇場

観劇日

2025/1/11(Sat)マチネ
2025/1/17(Fri)ソワレ

繊細で美しく

同じ脚本、同じ楽曲なのに、2組で全く雰囲気が異なる作品になっているのが素敵。

誠実な福士ロバートと、オスカーへの溢れる愛が駄々洩れの平間ロバート。

クールでガラスのような立石オスカーと、美しさとインテリジェンスの塊のような廣瀬オスカー。

幼児のようで魔性性を見せる東島アルフレッドと、若さゆえの激しい暗さを見せる福山康平アルフレッド。

この作品は、本当に中毒性がある。

実は、それぞれの組、あと1回ずつ鑑賞したかったのだが、スケジュールの都合で断念。こんなにいい作品だと知っていれば、もう少しチケットを押さえておいたのに、と残念。

個人的に特によかったと思ったのが、東島京のアルフレッド・ダグラス。

必要以上に幼く、まるで幼児のような振る舞いを見せたかと思うと、大胆にもオスカーを挑発してくるその魔性性に、やられた。また楽曲の途中、弦楽器の音かと思ってよく耳を澄ますと、彼の声だった、ということが何回かあった。なんと彼の声色は弦楽器に溶けてしまうのだった。これは驚き。2005年2月生まれの彼は、当作品上演時にはまだ19歳!美しい怪物である。

また、廣瀬友祐の黒マント姿の美しいこと!彼は客席に何度か降りてくるのだが、首筋や胸元が薔薇色に上気しているのもなんとも美しかった。

キャストボードやその他写真

2025/1/11(Sat)マチネ

2025/1/17(Fri)ソワレ

2025/1/11(Sat)マチネ開演前のひととき

2025/1/11(Sat)マチネ開演前のひととき

2025/1/11(Sat)マチネ開演前のひととき

2025/1/11(Sat)マチネ開演前のひととき

2025/1/11(Sat)マチネ開演前のひととき

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姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

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作品情報

キャストなど

キャスト

福士誠治(ロバート・ロス)×立石俊樹(オスカー・ワイルド)×東島京(アルフレッド・ダグラス)

平間壮一(ロバート・ロス)×廣瀬友祐(オスカー・ワイルド)×福山康平(アルフレッド・ダグラス)

ピアノ:大谷 愛、小林萌里
バイオリン:磯部舞子、西原史織
チェロ:吉良 都、人見 遼

演出・音楽・振付等

脚本:イ・ジヒョン
音楽:イ・ボムジェ
翻訳:石川樹里
演出・上演台本・訳詞:根本宗子
訳詞:保科由里子
音楽監督:竹内 聡
美術:山本貴愛
照明:佐藤 啓
音響:原田耕児
衣裳:田中大資
ヘアメイク:高村マドカ
振付:宮河愛一郎
歌唱指導:益田トッポ
稽古ピアノ:中條純子
演出助手:加藤由紀子/井口綾子
舞台監督:幸光順平

主催:ホリプロ/ローソンチケット
企画制作:ホリプロ

最終更新日 2025年1月20日

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