2025年上演

【2025年】ブラックジョーク?!『SIX』来日版

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2017年にケンブリッジ大学の学生によって生み出されたこの作品、ちょっと期待が多かっただけに、若干肩透かしを食らった、というのが正直なところ。

いや、悪くはなかったと思う。

パフォーマーたちの素晴らしい歌唱力や、舞台美術や衣装のきらびやかさなど、見どころはたくさん。

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

『SIX』来日版

会場

EX THEATER ROPPONGI

観劇日

2025/1/12(Sun)マチネ
2025/1/25(Sat)マチネ

英語とイギリス文化

初見で思ったのが、「これ、英語で理解したらもっと面白いのかも!」ということだった。

また、随所にいろんなウィットが埋め込まれているのだと思うが、私にはほんの一部しかわからなかった。

例えば、アラゴンだったかブーリンだったかが、スパイス・ガールズの「ワナビー」の一節を口ずさんだのを私は聞き取ったが、果たして若い人はこの曲知っているんだろうか?と思った。

私が気づいていないたくさんのウィットがあったに違いなくて、でもわかる人にしかわからないなら、意味ないじゃん!そういう意味でもちょっと残念な作品だと思った。

上演時間80分

ミュージカル、というより、コンサート。

休憩なしの80分はミュージカルとしては短いが、コンサートだったらそんなものか?

ただ、チケットは、普通のミュージカルのチケットと同じような額であったため、かなりモヤモヤ。

また、前方の席はかなりステージに近いので、ノリの良い友達と連れ立って見に行くのが正解!という感じ。

私の場合は、観劇の9割は「おひとり様観劇」なので、一人で行ったのはちょっと失敗。

キャスト全員ガタイ良い

6人の元王妃たちは、みな魅力的なパフォーマーではあったものの、全員ガタイがいいなぁ、という印象。

私は、日本で、日本人パフォーマーによるミュージカルを見慣れている。その日本人パフォーマーたちはたいてい絞っていて細く、それを見慣れているせいか、今回のキャストはずいぶんがっちりしている、という印象を持ってしまった。

特にこの作品では、全員露出度の高い衣装を身に着けているが、ヒップを包む衣装から、たわわなヒップがこぼれおちんばかりの豊満さを持つパフォーマーが、ひとりとかふたりじゃない、というのがなんとなく違和感として感じられてしまった。

全員が全員たわわじゃなくても・・・

ちなみに、私がウエストエンドにミュージカルを見に行ったのは2015年と、10年も前のことだが、その時も、ふくよかだったり、ガタイのいい女性パフォーマーが多いなぁ、という印象を持っている。

好みの問題かもしれないが、私はすっきり絞っているほうが好き。

この点については、日本人キャスト版は、あまり違和感を感じないで済みそうだ。

2025/1/25(Sat)マチネ、フィナーレ客席より①

2025/1/25(Sat)マチネ、フィナーレ客席より②

キャストボードなど

2025/1/12(Sun)マチネ

2025/1/25(Sat)マチネ

私が書いています
運営者情報

姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

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作品情報

キャストなど

キャスト

キャサリン・オブ・アラゴン:Billie Kerr(ビリー・カー)
アン・ブーリン:Yna Tresvalles(イナ・トレスヴァレス)
ジェーン・シーモア:Liberty Stottor(リバティ・ストッター)
アナ・オブ・クレーヴス:Hannah Victoria(ハンナ・ヴィクトリア)
キャサリン・ハワード:Lizzie Emery(リジー・エメリー)
キャサリン・パー:Eloise Lord(エロイーズ・ロード)

オルタネイト(アラゴン / パー):Milly Willows(ミリー・ウィローズ)
オルタネイト(ブーリン / シーモア):Erin Summerhayes(エリン・サマーヘイズ)
オルタネイト(クレーヴス / ハワード):Lorren Santo-Quinn(ローレン・サント=クイン)
スーパースイング:Izzy Formby-Jackson(イジー・フォームバイ=ジャクソン)

KEYBOARD:Yutong Zhang(ユトン・チャン)
GUITAR:Jess Williams(ジェス・ウィリアムズ)
BASS:Lola Baber(ローラ・バーバー)
DRUMS:Amanda Dal(アマンダ・ダル)

演出・音楽・振付等

Written by Toby Marlow & Lucy Moss
Directed by Lucy Moss & Jamie Armitage
Choreographed by Carrie-Anne lngrouille
Set Designed by Emma Bailey
Costumes Designed by Gabriella Slade
Lighting Designed by Tim Deiling
Sound Designed by Paul Gatehouse
Orchestrations by Tom Curran
Musical Supervisor by Joe Beighton
Produced by Kenny Wax, Wendy & Andy Barnes and George Stiles
in association with Umeda Arts Theater Co., Ltd

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