懐かしい作品!と思っていた割に、実のところ、映画でしか見たことがなかったのだった。。。
しかし、若い時に見た作品(それもVHSで何度も)は、記憶に残り、それが「なじみの作品」のように私を錯覚させたのだろう。
劇団四季でも何度も上演されているが、あえて四季作品を見ていない(理由:宝塚と同じで沼って危険だから。笑)私は、円盤を見ることはあっても、実の舞台でコーラスラインを見たことがなかったのだ。
ちなみにこの作品は、マイケル・ベネットに最大限の敬意を払って創作された新バージョンであるとのこと。
この新演出版は、2021年12月イギリス レスターのCurve劇場で初演され、ニコライ・フォスター演出、アダム・クーパーがザック役を演じた、らしい。
また、この版は版権の都合上、今回の日本特別来日公演をもって、最後である、という情報も見聞きした。
Contents
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『コーラスライン』
会場
東京建物 Brillia HALL
観劇日
2025/9/19(Fri)マチネ
きれいにまとまっているコーラスライン
ざっくりとした印象になるが、なんかきれいにまとまっているコーラスライン、というのが第一の感想だ。
これはアメリカのプロダクションと、イギリスのプロダクションの違いなんだろうか?
開演前から、NYの雑踏の音をBGMとして流していて、その世界観を再現しようとしているところは理解できたのだが、幕が上がった瞬間、「あら、なんかきれいにまとまっている感じ」と思ってしまった。
もちろん、悪い意味ではない。
パッと見た感じの印象の違いがある、と言いたいだけである。
印象に残ったアーティスト
ディアナ役のJocasta Almgill(ジョカスタ・アルムギル)と、マギー役のMia Kobayashi(小林美亜)が、印象に残った。
Jocasta Almgill(ジョカスタ・アルムギル)は声の伸びやかさと華やかな容姿で、存在そのものがカタルシス。
Mia Kobayashi(小林美亜)については、終演後にアーティスト名を確認して「え?!日本人?」とびっくりしたぐらいだ。
ビジュアルが西洋人なので、日本人だとは全く気が付かなかった。さっそくググってみると、国籍は英国と日本の2つの国籍を持っているようなので、両親のどちらかが日本人なのだろう。
「四月は君の噓」のかをり役もやったこのがある、新進気鋭の新人とのこと。
Mia Kobayashi(小林美亜)は歌唱力が半端なく高い。特にAt the balletの女声三重奏のマギーのパートが非常に美しかった。
いろいろメモ
シーラは、「Theマダム」のイメージがあったのだが、今回シーラを演じたAmy Thorntonは、もうちょっと若々しいシーラ。
体型からしてダンサーとしてのキャリアをメインとしたアーティストだろうな、と思って調べたら、ムーランルージュのニニもやっているのね、なるほど。
体型の美しさでいうと、キャシーを演じたHolly Jamesの長い脚は素晴らしかった。
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
演出・音楽・振付等
原案・振付・演出_マイケル・ベネット
台本_ジェームズ・カークウッド/ニコラス・ダンテ
音楽_マーヴィン・ハムリッシュ
作詞_エドワード・クレバン
共同振付_ボブ・エイヴィアン
演出_ニコライ・フォスター
振付_エレン・ケーン
セットデザイン_グレイス・スマート
ミュージカル・スーパーヴァイザー_デイヴィッド・シュラブソール
衣裳デザイン_エディ・リンドレー
照明デザイン_ハワード・ハドソン
音響デザイン_トム・マーシャル