2024年上演

【2024年】蝶はどこまで高く舞うのか『ナビレラ』

https://lasfloresrojas.com

またしても韓国ミュージカルにやられた!という感じ。

私の中では『ダーウィン・ヤング 悪の起源』の次に良い、と思った作品。

ちなみに、この作品は、2001年に韓国で放映されていたドラマが元らしい。

そうなると、韓流ドラマファンも劇場に足を運んだことだろう。

その後、2019年に韓国文化体育観光庁傘下のソウル芸術団によりミュージカル化されたとのこと。

ちなみに、このソウル芸術団は『ダーウィン・ヤング 悪の起源』も手がけている。

タイトルの『ナビレラ』はいったい何語なのだ?といぶかしく思ったが、韓国語であるらしい。

googleで検索したところ、韓国語で「ナビ(나비)」は蝶のことで、「ナビレラ(나빌레라)」は蝶のように美しく羽ばたくという意味である、という解説をされている方がいた。

なるほど。

なお、ドクチュルの孫娘役がWキャストであったが、私は井上音生で鑑賞(青山なぎさ見逃し)

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

『ナビレラ』

会場

シアタークリエ

観劇日

2024/6/1(Sat)ソワレ

身体を壊すより夢を壊すことのほうが怖い

今回は「なぜ1枚しかチケットを取っていなかったんだ!」と非常に悔やまれた。

おけぴを覗いてもチケットは争奪戦で、もはや追いチケできる気がしない。

・・・いや、そもそもスケジュール合わないし。

この作品も、じわりじわりと涙腺をやられる系の作品。

一度しか見ていないのでうろ覚えなのだが、たしかシム・ドクチュルのセリフだったと思う、「身体を壊すことより、夢を壊すことのほうが怖い」とそんなセリフがあって、それがすごく響いた。

まあ、もっとも、身体というイレモノは大事なので粗末にせず大切に扱うということは大前提としても、怪我をしたり、体調を悪くする可能性と引き換えに、得られるものも、時にはあるよね、と思った。

特に人生の黄昏時に来ているのなら、なおさらだ。

守りに入るよりも、欲しいものを取りに行く、そういう選択もアリだ。

川平慈英には、老いぼれ爺さんのイメージは全然なかったのだが、今回のシム・ドクチュルでは、あら不思議、ずいぶん小さく痩せて見えた。(実際減量したのかしら?)

70歳男性とバレエ

シム・ドクチュルが70歳でバレエを習う。

確かに珍しいが、実は私は、リアルで70代でバレエを習っている男性を知っているので、それほど驚かなかった。

だから、冒頭のシーンで、シム・ドクチュルがバレエを始めるといって家族が大騒ぎするシーンには、若干違和感を感じたのだが、私の感覚のほうが特殊なのかな?

また、家族の中でもオレノグラフィティ演じた「ドクチュルの長男」だけが、シム・ドクチュルが70歳でバレエを習うことに「ある理由」をもって大反対する。

ネタバレなので書かないが、シム・ドクチュルの持つある疾患が理由だ。

確かに、そういうことなら、身内で反対者がいるのも理解はできる。

多感な青年の純粋さと武骨さと

今回も、三浦宏規に魅せられた。

1幕では武骨ながらもチラチラと純粋さがみえるきれいな男の子。

その青年チェロクが、(イヤイヤながら)シム・ドクチュルと対峙していくうちに、2幕では、とても大人びていく過程が鮮明に見える。

その変化がクリアに見えるのがよかった。

もちろん、得意のバレエシーンも必見だが、そこについてはこれ以上触れない。

なぜって、その演技力のほうを賞賛したいから。

また、瀧澤 翼は(たぶん)今回初見だが、非常に良かった。

長身でカッコいいだけではなく、チェロクと同様、もがきながら成長していく青年を、クリアに演じていた。

魅力的なキャラクター達

狩野英孝がミュージカル?とちょっと驚いたのだが、シム・ドクチュルの次男役は、自身の仕事を通じて父を応援する、という見せ場の多い役。

ソロの歌唱パートは、きっとかなり特訓したんだろう、と思われるもので、うまくはないがとても感じがよかった。

そして、これは日本独自の演出なんだろうか?さりげなく「イケメン」ネタも披露していて、笑えた。

シム・ドクチュルの妻は岡 まゆみ。

溢れるばかりの愛が感じられる女性だった。

強くて優しい、普通の人。

キャストボード

キャストボード(というかタイムテーブル)

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姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

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作品情報

キャストなど

キャスト

イ・チェロク:三浦宏規

シム・ドクチュル:川平慈英

ドクチュルの妻:岡 まゆみ

ドクチュルの次男(TVプロデューサー):狩野英孝

ドクチュルの長男(会社員):オレノグラフィティ

チェロクの元サッカー仲間:瀧澤 翼

ドクチュルの孫娘(Wキャスト):青山なぎさ/井上音生

バレエ団長:舘形比呂一

久保貫太郎

市川絵美/岩﨑巧馬/岡山玲奈/河西茉祐/古賀雄大/政田洋平/舞夏/山田美貴

演出・音楽・振付等

上演台本・演出:桑原裕子
原作:「ナビレラ」 作:HUN, JIMMY
オリジナル台本・作詞:パク・ヘリム
作曲:キム・ヒョウン
オリジナル・プロダクション:ソウル芸術団
音楽監督:門司 肇
美術:田中敏恵
照明:原田 保
音響:大野美由紀
衣裳:半田悦子
ヘアメイク:大宝みゆき
振付:富田 彩
歌唱指導:益田トッポ
映像:大鹿奈穂
音楽監督助手:雨宮彩葉
振付助手(バレエ):脇坂舞美
稽古ピアノ:浅野直子,井出幸子
演出助手:相田剛志,和田沙緒理
舞台監督:幸光順平
制作:寺本奈央
プロデューサー:柴原 愛,村田晴子
宣伝フォトグラファー:中村理生
宣伝アートディレクション:岡垣吏紗
宣伝衣裳:小田優士

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