2021年に予定されていた公演は、チケット(それもかなり良席!)を持っていたにもかかわらず、公演中止により、払い戻しされた。
そこから4年を経て、やっと見ることができた。
アイゼンハイムが高らかに歌う「完璧なトリック!」とはまさしくその通りで、4回見たけれど、様々なトリックの謎解きは、客席からは全くできなかった。
Contents
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『イリュージョニスト』
会場
日生劇場
観劇日
2025/3/14(Fri)ソワレ
2025/3/18(Tue)ソワレ
2025/3/23(Sun)マチネ
2025/3/25(Tue)マチネ
完璧な海宝直人
幕が上がった瞬間に、まず思ったのが、「あれ?海宝直人、痩せた?」ということだった。
かなりシャープに絞った感じで、色気が増しているところは、まさに今、円熟期を迎えた俳優だから、なのだろうか。
この感じ、なんかデジャヴ・・・と思ったのだが、2018年の「マリー・アントワネット」に出てきた田代万里生のフェルゼンを見た時と同じ感覚だ。
あの時も、かなり絞った田代万里生のフェルゼンが(役のために8kgだかそれぐらい痩せた、と何かのインタビュー記事で読んだような気がするが、うろ覚え)、ほれぼれするぐらいいい男で、一目見てハートをぶち抜かれた。
そう、あの時と同じ感覚。
楽曲が非常に複雑なのか、聞いていて「なんか難しそうだな」と思うような曲ばかり。
高音のところは、いつもの海宝節というか、気持ち良いぐらい弾ける音が響き渡る。
至福の時間だ。
奇術師というミステリアスな存在、道ならぬ(たぶん)恋、鮮やかなマジックの手さばき・・・・この上なくセクシーな存在だった。
これまで、海宝直人にあまり色気を感じたことはなかったのだが、今回はゾクッと来た。
プリンシパル全員素晴らしい
プリンシパル全員が素晴らしすぎた。
濱田めぐみのジーガ、登場のしかたからしてカッコよすぎ。
いかがわしい存在なのに、愛に溢れているという揺れ幅の広さを見せるのもさすが濱田めぐみ。
歌唱についてはいまさら私が言及するまでもなく、男女の仲ではない、家族愛(でいいんだよね?)について歌い上げるナンバーが特に素晴らしかった。
また、ジーガは女性だが、ちょいちょい男装で登場してきていて、黒地に白の縦ストライプのスーツを着て出てきたときには、『シスターアクト』のカーティスみたいでちょっと笑えたけれど、かっこいい!
同じ男装でも、宝塚の男役とはちょっと違ったニュアンスのカッコよさだ。
ウール警部の栗原英雄、一見、優秀な警部なのに、どこか間抜けな感じを存分に表現しているのが素晴らしかった。
特に、2幕のウール警部のソロナンバーのところでは、「ア~♪」という歌詞が何度もでてくるのだが、音は外してないのに、どこかあくびをしているかのように間抜けっぽく聞こえるのが、すごいテクニックだと思った。この間抜けな「ア~♪」が、ラストのシーンの伏線になっているのだ。
傾国のハプスブルク、ルドルフをイメージして描かれたというレオポルトには成河。
ちょっとイッちゃってる皇太子だが、初見で、「なんかいい奴なんじゃないか?」と思ったのは何故なんだろう?
いや、何回見ても、そう感じた。
久しぶりに舞台で見た愛希れいかは、ソフィ役。
生きたソフィよりも、幽霊としての出番のほうが多かったんだろうか?
首長いなぁ、はかなげで美しいなぁ、と客席でため息つきながらうっとり。
舞台全体がとても暗い
マジックを披露するためだろうか、舞台全体はとても暗い。
目を凝らして舞台を凝視するものだから、ものすごく体力を使う。
(そうして目を凝らしても、トリックは全く分からず)
また、4回目の観劇でようやく、アンサンブルの踊りなどにも目が行くようになったが、アンサンブルはほとんど影として動いていて、その点は、観客としては惜しい気がした。(まあ演出上、しかたないんだけど)
その他
ピアノコンダクターが、森亮平氏に変更になっていた(2025/3/23マチネ、2025/3/25マチネ)
2025/3/25(Tue)マチネには、客席に井上芳雄がいたような気がする。
ちょっとふっくらしてみえたので、「他人の空似?」とも思ったのだが、終演して幕が下りると、通路側の席からスクッと立ち上がって、サーっと外に出て行ったので、やっぱり井上芳雄じゃないかなぁ?
舞台同様、客電がついても客席が暗かったので、はっきりしない。
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
アイゼンハイム:海宝直人
皇太子レオポルド:成河
ソフィ:愛希れいか
ウール警部:栗原英雄
興行主ジーガ:濱田めぐみ
アンサンブル
池谷祐子/井上花菜/今村洋一/植木達也/岡本華奈/伽藍琳/柴野瞭/仙名立宗/常川藍里/東間一貴/藤田宏樹/湊陽奈/安福毅/柳本奈都子
スイング
晴音アキ/松谷嵐
演出・音楽・振付等
脚本:ピーター・ドゥシャン
作詞・作曲:マイケル・ブルース
原作:ヤーリ・フィルム・グループ制作映画「幻影師アイゼンハイム」
スティーヴン・ミルハウザー作「幻影師、アイゼンハイム」
演出:トム・サザーランド
翻訳・訳詞:市川洋二郎
オーケストレーション・音楽監督:島健
美術:松井るみ
イリュージョン:クリス・フィッシャー
リアルマジシャンRYOTA
照明:古枝康幸
音響:山本浩一
衣装:前田文子
ヘアメイク:富岡克之(スタジオAD)
振付:青山航士
音楽監督補・ピアノコンダクター・稽古ピアノ:松田眞樹
歌唱指導:鎮守めぐみ
歌唱指導補:柳本奈都子
稽古ピアノ:境田桃子/久野飛鳥
美術助手:平山正太郎
振付助手:隈元梨乃
演出助手:加藤由紀子
技術協力:二瓶剛雄
舞台監督:黒沢一臣