2026年上演

【2026年】世代を超えて響く悲劇『ブラッド・ブラザーズ』

https://lasfloresrojas.com

今回は、東宝製作作品としてはおよそ17年ぶりなのだそう。

・・・ということは、前回の2022年のは、ホリプロ製作作品ということか?

ちなみに17年前というと、2009年!

覚えている。

私は、藤岡正明×田代万里生でみているぞ!

さて今回は、新たなキャストでの上演。

Wキャストについては、全キャストをコンプリート。

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

『ブラッド・ブラザーズ』

会場

シアタークリエ

観劇日

2026/3/21(Sat)ソワレ ←安蘭けい休演により、白鳥光夏がジョンストン役
2026/3/28(Sat)マチネ

若き双子と幼馴染たちが放つ鮮烈な光と影

今作のミッキーとエディを演じた若手俳優たちは、瑞々しくもまぶしい輝きを放っていた。

渡邉蒼は若手ながらもベテランのような安定感を備えていた。

小林亮太は、「エディ役のほうに適性があるのでは?」と思ったのだが、期待以上のミッキーだった。

特に青年期以降の挫折や葛藤の表現には目を見張るものがあった。

対するエディ役の山田健登と島太星は、驚くほど純朴で幼い子供として演出されており、以前からこんなに幼く演出されていたっけ?と思った。

また、リンダ役の小向なるは聡明な少女のイメージに合致し、私がこれまで見てきたリンダの中で、一番しっくりきた。

サミー役の秋沢健太朗は予測不能な芝居で強い印象を残した。

例えば、ミミズのお葬式といって神妙にしたかと思えばそのミミズの死骸をぶんぶんまわしているとか、そのハチャメチャさ加減が素晴らしかった。

舞台を支える大人たちが描き出す情念と力関係

作品の屋台骨となるナレーター役の東山義久は、歌唱の面では若干物足りなさはあるものの、ダンサー出身らしいキレのある動きで視覚的な見応えを提供し、独特の存在感を放っていた。

東山義久は、年齢を重ねてもなお、いわゆる『ダンディ』や『渋い』といった既存の枠組みに収まることがない。

型にはまらないその佇まいが、彼を唯一無二の不思議な存在にしているように思える。

ミスター・ライオンズの戸井勝海は、工場経営者というよりも銀行員を思わせる風貌だったのが印象的。妻を理解しているようで核心を突けない夫の隙間を見事に体現した。

意外性があったのは瀬奈じゅんのミセス・ライオンズである。

私の中ではコメディエンヌの印象が強かったのだが、それとはまったく違う、理屈を超えた情念で動く女性の愚かさを生々しく演じきった。

物語の核となるミセス・ジョンストン役の安蘭けいと、急遽登板した白鳥光夏はともに実力の高さを示したが、このキャラクターが持つ特有の「浅はかさ」をもっと強調してもよかったのにな、という思いは残った。

2026/3/21(Sat)ソワレのお知らせ

私が書いています
運営者情報

姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

続きを見る

キャストボードなど

2026/3/21(Sat)ソワレ

2026/3/28(Sat)マチネ

作品情報

キャストなど

キャスト

ミッキー :小林亮太(Wキャスト)×エディ :山田健登(Wキャスト)
ミッキー :渡邉 蒼(Wキャスト) ×エディ :島 太星(Wキャスト)

リンダ :小向なる
サミー :秋沢健太朗

ナレーター :東山義久
ミスター・ライオンズ :戸井勝海
ミセス・ライオンズ :瀬奈じゅん
ミセス・ジョンストン :安蘭けい

菊地まさはる/白鳥光夏/菅井理久/田代 明*/千葉由香莉/花咲まこと*/平山トオル
*(スウィング)

演出・音楽・振付等

脚本・作詞・作曲:ウィリー・ラッセル
演出:日澤雄介

翻訳:伊藤美代子
訳詞:小林 香
音楽監督:松田眞樹
振付:北尾 亘
美術:長田佳代子
照明:松本大介
音響:山本浩一
衣裳:半田悦子
ヘアメイク:柴崎尚子
擬闘:栗原直樹
歌唱指導:tekkan
稽古ピアノ:久野飛鳥
バンドコーディネート:東宝ミュージック/ダット・ミュージック
演出助手:長町多寿子/小貫流星
舞台監督:和田健汰
制作助手:中宮智彩
制作:いとうちえ
プロデューサー:増永多麻恵/柴原 愛

-2026年上演