この作品を見たのは実は初めて。
あまり好きなタイプの作品ではないので、これまで見送ってきたが、日本での公演も4回目となったこともあり(2016年日本初演、2019年、2022年、そして2025年)、一度は見ておこうと思ったのと、主演のチャーリーとローラが、これまでとは異なりシングルキャストではなくダブルキャストになったことから、違いを見てみるのも面白そうだな、と思ったことから、チケットを入手した。
ちなみに、ローレン役も、2025年版はダブルキャストだ。
今回は2回観劇した。
Wキャスト等のコンプリート状況は以下の通り。
チャーリー・プライスは、東啓介 / 有澤樟太郎をコンプリート。
ローラは、甲斐翔真 / 松下優也をコンプリート。
ローレンは、田村芽実 / 清水くるみをコンプリート。
プリンシパルWキャストの組み合わせは以下の通り。
東×甲斐×清水
有澤×松下×田村
子役は2回とも、ヤングチャーリーが奥田奏太( 星駿成 / 村山董絃見逃し)、
ヤングローラが古澤利音 ( 見﨑歩誠 / 髙橋維束見逃し)。
エンジェルスについては、6名+スウィング2名はすべてコンプリート済み。
Contents
観劇メモ
会場や観劇をした日など。
演目名
『キンキーブーツ』
会場
東急シアターオーブ
観劇日
2025/5/1(Thr)マチネ
2025/5/6(Tue)マチネ
私的みどころはエンジェルスたちのダンス!
この作品での、私的みどころは、予想通りエンジェルスたちのダンスナンバー!だった。
美しくて力強いエンジェルスたち。
個人的には、本田大河の黒髪のエンジェルスが、めちゃくちゃ可愛いアジアンビューティで客席から心の中で大絶賛してしまった。(おそらく佐久間雄生枠ではないかと思われる。)
そのへんの女子より全然可愛い!
オペラグラスでずーっと追いかけることに。
ボクシングシーンでのラウンドガール役では、なんとビキニで出てくるのだが、細くて繊細な筋肉がバキバキについている腹部に溜息。
なんという素晴らしい造形美。
キンキーブーツとジェイミーの違い
最初に書いた通り、私個人的には好みのタイプの作品でないので、中盤やや退屈してしまっていた。(演出や演者にはいっさい問題はない!)
巷では、「見ると勇気をもらえる!」といったような感想が見受けられるが、私的にはそうでもないのだ。しかし、不思議なことに、似たような題材を扱っているジェイミーは面白いと思うし、とても好きな作品。
なんでこうなるんだろう?
「キンキーブーツ」も「ジェイミー」も、どちらも、LGBTQ+をテーマにしたミュージカルで、英国発である点も同じだ。
これ以外にも「主人公が自分のアイデンティティを乗り越えて成長する話」「ドラァグクイーンの存在」「社会的な偏見との闘い」という共通のテーマがある。
それでも、キンキーブーツはそれほど好きではなくて、ジェイミーは好き。
いったいどういうことなんだろう?と思った。
それはやはり、ドラマの軸が違うからなんだと思う。
キンキーブーツは、工場再建のテーマにビジネスや友情の要素が乗ってくるが、ジェイミーは主人公の青春物語+その母親の物語として、割とシンプルに感じられるから、だと思う。
うん、そうなんだな。
ジェイミーのほうが、ドラマの軸をシンプルに感じられるんだな。
プリンシパル
ジョージ役のひのあらたが、存在感があって、しかもカッコよかった。
あまり主張しない役だけれど、すごく品があってよかった。
かなり意外にみえたのがニコラの熊谷彩春。
最初出てきたときは、あの濃いメイクで熊谷彩春とはわからず、声を聴いて「あれ?!いろはちゃん?」と気づいた次第。
少しふっくらしたのかなぁ?ぽっちゃりもかなり可愛い。
気位の高いお嬢様(だよね?)もいい感じ。
チャーリーとは、どこまで行ってもかみ合わない感じが悲しいけれど、二人の言い合いのシーン、どっちにも分があって、私はどちらの肩も持てない。(笑)
大山真志のドンも貫禄があった。
ところで大山真志っていくつなんだっけ?と思って調べたら、1989年生まれ!まだ35だった。貫禄ありすぎるだろ!
ローレン役は、どこかまじめさが垣間見える清水くるみと、かなり抜けている感じの田村芽実。どっちもよかった。ちなみに、金髪の清水くるみのビジュアルが、有名YouTuberの「バイリンガルちか」に見えて仕方なかった。そっくりじゃない?
主演の二人については、今回はコメントをするのをやめておく。
悪かったわけじゃない、むしろ良かった。
キャストボード

2025/5/1(Thr)マチネ

2025/5/6(Tue)マチネ
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運営者情報
姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...
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作品情報
キャストなど
キャスト
チャーリー・プライス:東啓介 / 有澤樟太郎
ローラ:甲斐翔真 / 松下優也
ローレン:田村芽実 / 清水くるみ
二コラ:熊谷彩春
ドン:大山真志
ジョージ:ひのあらた
パット:飯野めぐみ
トリッシュ:多岐川装子
ハリー:中谷優心
エンジェルス:穴沢裕介、佐久間雄生、シュート・チェン、大音智海、工藤広夢、轟晃遙
エンジェルス / スウィング:本田大河、長澤仙明
サイモンシニア:藤浦功一
ミスタープライス:石川剛
リチャード・ベイリー:聖司朗
マージ:舩山智香子
マギー:伊藤かの子
ジェンマ・ルイーズ:熊澤沙穂
フーチ :竹廣隼人
マット:趙京來
ヤングチャーリー:奥田奏太 / 星駿成 / 村山董絃
ヤングローラ:古澤利音 / 見﨑歩誠 / 髙橋維束
スウィング:上條駿 / 加藤文華
演出・音楽・振付等
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
音楽・作詞:シンディ・ローパー
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
日本版演出協力・上演台本:岸谷五朗
訳詞:森雪之丞