2023年上演

【2023年】魅力的なヒロインが印象的『ザ・ミュージック・マン』

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私的には、坂本昌行主演の舞台は久しぶりだった。

さらに、日生劇場のグランドサークル階での観劇も久しぶりだったが、ことのほか快適で、やっぱり日生劇場って居心地いいなぁ、と改めて思った。

さて、今回は、Wキャスト(子役)は以下のキャストで観劇。

ウィンスロップ・パルー:末次寿樹
アマリリス:森田みなも
グレイシー・シン:田村朱麗
バーニー:小暮大智
デイヴィ:饗庭琉衣
エイミー:漆畑有里菜

観劇メモ

会場や観劇をした日など。

演目名

『ザ・ミュージック・マン』

会場

日生劇場

観劇日

2023/4/22(Sat) マチネ

魅力的なヒロイン・マリアン

かなり古い作品で、1957年初演とのことだが、2000年と2022年にそれぞれブロードウェイリバイバルがされているせいだろうか?それほど古臭い感じがしなかった。

現代的か?というと全然そんなことはないのだが、古臭すぎて違和感、ということは全くなかった。

そして何よりも、ヒロインの描かれ方が印象に残った。

マリアンは、単なる堅物ではなく、自由な意思を持ったインテリ娘だろう。

それを可憐な容姿の花乃まりあが演じるから、とても魅力的なのである。
(いま気づいたが、この女優の名前と、今回の役名がほとんど同じ・・・)

私が花乃まりあを見るのは、たぶんこれが3回目なのだけれど、この方、「歌」「ダンス」「芝居」のうちの、「芝居」寄りの方?という気がした。

当初ハロルド・ヒル教授を胡散臭いと思いつつ、次第に彼の存在意義を見出し、そしてついには惹かれていく、という細かい心の動きが、グランドサークル階からも鮮明に見えた。

逆に歌は、上手な感じはしたが、それほど印象に残ってない。

脇役が豪華

六角精児が町長で、町長夫人が森公美子。

このキャスティングを見ただけで、「濃そう」と思ったのは私だけではないだろう。

実際、濃かった。

また、ミセス・バルー役に剣幸というのもナイスキャスト!ちょっと保守的な田舎のお母さんがとにかくはまる。

町長の手下に男性4人組がいて、かれらがことあるごとにコーラスをするのと、町長婦人のお取り巻きおばちゃん4人組も、ことあるごとに「ぴーちくぱーちく」と歌うのも楽しい。

そして、1幕冒頭に出ていたけれど、2幕最後まで出てこなかったので、途中存在を忘れかけていた藤岡正明、個人的にはもっと歌える役で起用してほしかった気もするけれど、この役はこの役で非常に面白かった。

詐欺師ってなんだろうね?

イケメン過ぎない憎めないキャラに、坂本昌行がいい感じにはまっていた。

ストーリーを追いながら、詐欺師ってなんだろうなぁ、と思っていた。

脅されてお金を巻き上げられるのではない限り、詐欺師にお金を払うのは、何かしら納得して価値があると思ったからだろう。

このストーリーにおけるハロルド・ヒル教授は、半ば死にかけていた田舎町に、楽しみを持ち込んだ。

なんだったら、自閉症みたいになっていた子供まで元気にさせた。

もし私が町の人なら、町全体を舞台にした壮大な芝居を打ったんだろう、払ったお金はそのチケット代ね、と思うかも。

私が書いています
運営者情報

姉本トモコ(@tomoko1572) 東京都出身の舞台芸術愛好家。 高校時代(1980年代!)から、セーラ服のまま劇場に出入りする青春時代を送る。 好きな場所は日比谷界隈、一番好きな劇場は帝国劇場。 ...

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作品情報

キャストなど

キャスト

ハロルド・ヒル教授:坂本昌行
マリアン・パルー:花乃まりあ
マーセラス・ウォッシュバーン:小田井涼平
チャーリー・カウエル:藤岡正明
トミー・ジラス:山崎大輝
ザニータ・シン:水嶋 凜
ジョージ・シン町長:六角精児
ユーレイリー・マッケクニー・シン:森 公美子
ミセス・パルー:剣 幸

今村洋一/植木達也/尾川詩帆/片岡 栞/伽藍 琳/後藤裕磨/今野晶乃/佐々木 誠/管谷孝介/鈴木昌実/鈴木大菜/多岐川装子/常川藍里/富田明里/中村ひかり/新橋 和/松谷 嵐/門馬和樹/蘆川晶祥

ウィンスロップ・パルー(Wキャスト):有澤 奏/末次寿樹
アマリリス(Wキャスト):森田みなも/山口菜々美
グレイシー・シン(Wキャスト):設楽乃愛/田村朱麗

子役アンサンブル
(Wキャスト)
小暮大智/星 駿成
饗庭琉衣/小暮航ノ介
漆畑有里菜/本木麻由花

スウィング
高木裕和 松田未莉亜

演出・音楽・振付等

脚本・音楽・歌詞:メレディス・ウィルソン
原作:メレディス・ウィルソン&フランクリン・レイシー
演出:ダニエル・ゴールドスタイン
振付:エミリー・モルトビー
翻訳:徐 賀世子
訳詞:児玉明子
音楽監督:島 健
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:山本浩一
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
演出家通訳:河井麻祐子
振付家通訳:山岸 彩
音楽監督補・指揮:森 亮平
音楽監督補・歌唱指導:林 アキラ
振付助手:青山航士
稽古ピアノ:熊谷絵梨・知野根倫子・中野裕子
演出助手:鈴木ひがし・石川和音
舞台監督:広瀬泰久・二瓶剛雄
制作助手:権藤 凛
制作:佐々木里佳子
アシスタントプロデューサー:松本宜子
プロデューサー:小嶋麻倫子・増永多麻恵

最終更新日 2023年4月25日

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