スペイン語の試験について

スペイン語の試験は何のために受けるのか?

その理由は大きく分けて2つあると思います。

  • 上達度合いを可視化することでさらなるモチベーションを生むため
  • 自分の能力を客観的に示すため

例えばDELE(Diploma de Español Como Lengua Extranjera、外国人のためのスペイン語能力の証明)では、A1(入門),A2(初級),B1(中級)までは履歴書に書いたところでほとんど意味は無いかと思いますが(B1は最低限のコミュニケーションが取れる証明になるかも)、まったくのゼロからA1に合格した、シンプルな内容なら理解できるようになってA2に合格した、というステップを踏むことで、少しでも成長したことがわかるのでモチベーション維持が出来ますし、試験に合格するという目標を持つことで上達が加速することもあります。(あまり無理な目標だと逆効果になるのでご注意を!)
また、B2(中上級)以上の場合はビジネスで通用するスペイン語力があるという証明にもなりますので、仕事を得るときに役立つ場合があります。

スペイン語の試験にはどんな試験があるのか?

結論から先に言います。

スペイン語の試験を受けるのであればセルバンテスのDELEだけでいい

と思います。インスティトゥート・セルバンテスはスペイン語教育促進とスペインおよびスペイン語圏諸国の文化を広めるために1991年に設立された機関です。スペイン文部省の管轄下にありスペインの公的文化機関です。世界に70以上(2020年時点)のセンターを開設しており、当然日本にもあります。

セルバンテス東京
https://tokio.cervantes.es/
スペイン本国のセルバンテス
https://www.cervantes.es/

(比較参考)スペイン語技能検定について
公益財団法人日本スペイン協会が主催するスペイン語技能検定(通称「西検(せいけん)」)というのも存在しており、文部科学省認定の検定ですが、どちらかというと翻訳などのスキルの証明としての価値があるような気がします。試験の内容を見ても、コミュニケーションをとるためのスペイン語というよりは、翻訳のためのスペイン語であるように思います。
公益財団法人日本スペイン協会

DELEってどんな試験?

構成

「読解:lectura」「作文:escritas」「リスニング:auditiva」「面接:orales」の4つで構成されています。これは一番最初のレベルであるA1(入門)であってもそうです。最初にこのことを知った時はなんて役に立ちそうな試験なんだ!と思いました。なぜならば私は日本で生まれた日本人で、語学の試験というと英語の英検やTOEICをイメージしてしまい、これらの試験では「読解」と「リスニング」という受信する能力のテストはされているものの、「作文」「面接」という発信能力がテストされていないからです。語学の試験では受信も発信もバランスよくテストされるべきですし、その試験合格に向けて勉強するということは「使える外国語を身につける」ことに他なりません。

4つのパートではそれぞれの満点は25点、合計の満点は100点となります。
合格するには60%の点数を取る必要がありますが、4つのパートがさらに2つのグループになっており、それぞれのグループで60%の点数を取る必要があるのです。

【グループ1:grupo1】
「読解:lectura」「作文:escritas」の合計が30点(25点満点×2×0.6)以上

【グループ2:grupo2】
「リスニング:auditiva」「面接:orales」の合計が30点(25点満点×2×0.6)以上


※合格結果のサンプル

レベル

レベルは、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages、セファール、ヨーロッパ言語共通参照枠)に準拠しています。

A1(入門)
A2(初級)
B1(中級) ←日常的なやり取りができる
B2(中上級) ←ビジネスで使える最低ライン
C1(上級)
C2(最上級)

中上級のB2で「複雑な内容や抽象的なテーマ、スペイン語の多様性を認識し、既知の専門的内容を理解することができる。流暢かつ自然で、聞き手に困難を与えない会話能力を持ち、明瞭かつ詳細な文章を作成し、推論的分析、ディベートなどができるレベル。」とあり、ビジネスで使えるスペイン語レベルの最低ラインはここだとも言われています。

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